TPRは、中国河北省に設立するピストンリング合弁会社に資本参加する。
合弁会社は、韓国の自動車エンジン部品製造大手の柳成企業（株）が最大株主となり、主に中国内韓国自動車メーカー向けに供給のピストンリングを製造する予定で、2月23日付で正式に営業許可を取得した。
TPRは韓国柳成企業に対して97年より技術供与を行っているが、韓国自動車メーカーの中国進出が本格化する中、技術供与先である柳成企業が中国進出を決定したのを受けて同社の中国新規合弁事業に資本参加する。
本合弁事業には、TPRの中国での事業パートナーである安慶環新集団も資本参加し、新会社は、韓国現代自動車の北京工場の近隣に位置する河北省廊坊経済技術開発区に設立し、06年4月から本格操業を開始する予定であり、在中国韓国系自動車メーカーを中心に部品納入する計画。なお、製品の一部は韓国へも輸出する。
合弁事業の運営は、韓国柳成企業が経営陣を派遣し、TPRは必要に応じて技術面での支援を行う。
TPRは、すでに中国安徽省で合弁ピストンリング事業の実績があり、日系、欧米系、および地場自動車メーカーについては、安徽省の生産拠点（ATG)を通じて供給していく方針であるが、本合弁会社を通じ韓国系自動車メーカーの受注獲得により中国進出の全自動車メーカー取引が可能と判断し、資本参加に踏み切ったもの。
TPRの中国内現地法人は、本合弁会社で計8社目となるが、華北地域では初の合弁事業となる。
合弁会社の概要
会社名：（日本名）CUPR有限公司
（英文名）ChinaUnitedPistonRingCo.,Ltd.（略称：CUPR)
（中文名）柳伯安麗活塞環有限公司
所在地：中国河北省廊坊経済技術開発区（北京空港から東南60Km)
業務内容：ピストンリング製造、販売
投資総額：2,750万米ドル（約28.6億円）
資本金：1,100万米ドル（約11.4億円）
出資比率：TPR35.0％、韓国柳成企業（株）45.0％、安慶環新集団（中国資本）20.0％
業務規模：年商約12億円、月産能力2百万本、従業員100名（約2008年）予定
操業開始：2006年4月（05年10月工場完工予定）
