i2テクノロジーズは、同社の取締役会がCEO（最高経営責任者）兼社長にマイケル・E・マクグレースを任命したと発表した。前任のサンジブ・シドゥは、取締役会会長に専念する。
2004年7月、i2はシドゥがCEO兼社長職を退く意向にあり、後任のCEOの検討を始めると発表していた。
i2の創業者（1988年に創業）でもあるシドゥは「マイケル・マクグレースは、この職位に十分見合う知識と経験を有している。マクグレースはこれまで、取締役会のメンバーとして強力なリーダーシップを発揮しており、i2のリーダーとして大いに活躍が期待できる今回の決定を私たちは非常に喜んでいる。私は引き続き、i2のために全力を投じ、i2が進歩するように従業員、顧客と一緒になって業務に取り組みます」と述べている。
さらに「私たちはマイケルが新たなi2の照準を設定し、事業規模の変更に着手すると同時に、将来に向けた強固な基盤を構築すると期待しています。その後、次のCEOを獲得し、マイケルがリーダーシップを持続しながら、私の会長職を引き継ぐことを期待しています」と述べている。
マクグレースは「私はサンジブのビジョンと、サプライチェーン業界での長年にわたるリーダーシップに尊敬の念を抱いていた。i2の優れた人材とソリューション力は、世界中の数多くの有力企業の間で高く評価されている。私は、i2をけん引していく今回の機会を非常に嬉しく思う。顧客に価値を提供するというi2の伝統を今後も守りながら、i2を利益体質へと迅速に転換していきたい」と述べている。
マクグレースは、サプライチェーン・マネジメントや製品開発、製品戦略の第一人者として、2004年8月にi2の取締役会に加わった。マクグレースは、技術系企業のマネジメント・コンサルティングのリーディング・カンパニーであるPittiglio Rabin Todd & Mc Grath（PRTM）の共同設立者。これまで28年にわたりPRTMの成長に貢献し、PRTMの大西洋地域のCEOを務めていたが、2004年7月に、同CEOを辞任している。
マクグレースはSupply-Chain Operations Reference-model R（SCORRモデル）を確立し、SCMプロセスの標準を定義した。SCORは現在、サプライチェーン・カウンシルで業界標準として管理されている。
マクグレースはまた、1998年6月にDevelopment Chain Managementの統合ソリューションを手掛けるIDe社を設立し、同年の10月からCEOを務めた。さらにこれまでに5冊の本を著作、もしくは共同著作しているほか、数々の記事を寄稿している。
