フェデックス・エクスプレスは、エキスプレスエアカーゴ・キャリアとして初めて、中国本土発欧州行き路線を開設した。上海－独フランクフルト便を毎日運航し、使用機材はMD-11貨物機。
新設の中・欧路線は、フェデックスグループの米国、アジア、欧州間のネットワークを結びつけるもので、米メンフィスを起点、終点とする同社の新しい西回り世界一周フライトを完成させることになった。
アジアでは、日本発着を軸とする「アジアワン」ネットワークの中に、中国の東部、北部合わせて130都市が含まれる。欧州では、ドイツの工業中心都市であるフランクフルト線が加わることにより、仏チャールズ・ドゴール国際空港をハブとする「ユーロワン」ネットワークが拡充することになる。
フェデックス・エクスプレス国際部門のマイケル・ダッカー副社長は、「世界最大の成長市場の中国と欧州間の路線開設により、航空貨物業界を再びリードすることになった。昨年、欧州は中国にとって最大の貿易相手国になった。今回の路線開設は中国政府の航空自由化政策によって実現した」と話した。
また、同社は、今回の中国サービスに関するメリットについて、「アジア発欧州行きのエアカーゴキャパシティが従来に比べて倍増」「中国東部の都市への配送時間が最大6時間短縮」「中国線と同時に開設する週1回の独ケルン－メンフィス間の直航便により、大西洋路線のキャパが20％増大」などを挙げている。
