日本ヒューレット・パッカード（株）は、トーヨーカネツソリューションズ（株）（以下：TKSL）の千葉県木更津市千葉工場敷地内にRFIDの検証施設、｢HP RFID Noisy（エイチピー・アールエフアイディ・ノイジー）ラボ・ジャパン｣を設立する。
施設は物流の現場を再現した環境におけるUHF帯RFIDの実証実験施設で、精度の高いRFIDシステム構築を目指すニーズに合わせた検証サービスを提供する。
日本HPは、ことし4月予定の日本におけるUHF帯電波のRFID用途への開放を背景として、同施設を通じて今後国内で実用化が加速するとみられる国内企業のRFIDの導入を支援するため、5月末運用開始を予定している。
HP RFID Noisyラボ・ジャパン
顧客の現場に即した、｢電波的ノイズが多く発生する環境（”Noisy”の由来）｣を実現するために、実際に国際/国内製造業、物流業、小売業で利用されるコンベヤ装置、パレット、パッケージ、フォークリフト等を用意します。本施設では、ノイズの中でRFIDの読み取り精度を向上させるためのノウハウの検証や、読み取り可能な速度限界の測定などが可能。
製造現場、物流センターの入出荷ゲート周辺現場、搬送・仕分け現場、という三つのシナリオが設定でき、顧客の環境に即した形での検証が可能。
RFIDタグの選定にあたっては、HP社内での推奨品やアイデックコントロールズ（株）での実績を基に、製造元を問わずお客様の問題解決に適したものを選択できる。
搬送ラインのスピードを自在に調整可能。日本国内におけるUHF帯RFIDタグの読み取り・書き込み動作の限界を、顧客の対象製品にあわせて調査、検証可能。
検証装置から読み込まれたタグ情報の処理を、施設内のHPのRFIDシステムで実際に確認できる。
施設では、お客様におけるRFIDの採用を加速するために、実地に即した事前検証とノウハウの蓄積を希望する企業に対し、サービスをオープンな形で提供していく。
本施設の開設と運営にあたり、サービスの開発については日本HPが主として実施するとともに、施設の運用については4社共同で行うことを、以下の3社と合意した。
トーヨーカネツソリューションズ株式会社（TKSL）
マテリアルハンドリング（搬送設備）の実装や庫内運用システムの構築、および次世代空港システム技術研究組合（ASTREC）のメンバーとして空港手荷物用RFIDタグ実証実験に実績がある。
アイデックコントロールズ株式会社（本社：大阪府豊中市、社長：土岐知則）
FA（FactoryAutomation）分野のRFID実装に実績のある和泉電気株式会社のグループ企業として、次世代RFIDの実装および読み取り装置のインプリメンテーションに従事。
株式会社スリーク（本社：東京都港区、社長：本田英雄）
3PL（3rdPartyLogistics、企業の物流全般を請け負うアウトソーシング）事業を展開するワールド・ロジ株式会社の連結子会社で、RFIDの活用など、倉庫・物流センター、商業施設等のロジスティックス・サポート機能を提供。
問い合わせ
日本HP
カスタマー・インフォメーションセンター
TEL：03-5304-6660
http://www.hp.com/jp/
