キリンビール(株)は、ASEAN諸国における医薬事業の本格展開として、シンガポールとタイに医薬品の販売とマーケティングを担う現地法人を100%出資で設立する。
3月30日にシンガポール市からの認可がおりたことを受け、キリン医薬シンガポール社(シンガポールシンガポール市、社長鈴木大介)を設立し、タイにおいても6月までに現地法人を設立する。
このほか、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナムでは、医薬品の販売を委託する現地代理店を2005年中に決定し、シンガポール、タイでの現地法人とあわせてASEAN6カ国で医薬品の販売を2006年から開始する。
ASEANの医薬品市場は、人口の増加と医療保険制度の進展により、年率10%以上の伸びが期待されている。
これまで中国、台湾、韓国、香港で100%出資または現地法人との合弁会社を設立し、医薬品の販売を行ってきたが、今後医療用医薬品市場の拡大が見込まれるASEAN6カ国での事業を開始することで、医薬事業でのグローバル化を推進する。