(株)ニコンシステムとSAPジャパン(株)と富士ゼロックス情報システム(株)は、ニコンシステムにおいて、SAPジャパンの基幹業務統合パッケージ「SAPR/3」をベースとした富士ゼロックス情報システムのIT産業向け「mySAPAll-in-Oneソリューション(以下:A-1)」を5ケ月間という短期間で導入し、同ソリューションが安定稼動したと発表した。
月次決算を従来の5日から2日へ短縮するとともに、データの一元管理による経営の効率化、さらにはグループ本社の(株)ニコンがすでに「SAPR/3」ユーザであることを考慮した、連結決算早期化の必要性があった。
こうしたニーズに対応するため、ニコンシステムはSAP業種別テンプレートA-1の中でも、富士ゼロックス情報システムが提供するIT業界向けテンプレート(雛型)「BTS/SI(BusinessTotalSolutionforServiceIndustry)」を活用し、新システムを構築した。
同テンプレートを利用し、標準テンプレートに業務を合わせた結果、システム導入作業着手から安定稼動までわずか5ヶ月という短期間かつ低コストでの稼動に成功した。
現在は協力会社メンバーを含め、約1,000名のユーザが、「BTS/SI」が持つWebフロントエンドを通して同システムを日々活用している。
ニコンシステムでは5つの事業ドメイン(インダストリアルシステム、デジタルメディア、統合情報システム、数理解析、プレゼンテーション&コミュニケーション事業)別に提案・開発設計・開発後のフォローまでを含む約500件の様々な規模、形態のプロジェクトを運営するにあたり、収益管理の徹底による競争力強化を目的とし、スケジュール管理だけでなく、以下のような課題を見据えたプロジェクト管理を必要とした。
・計画・実施段階における、プロジェクト個別の採算見込み情報の共有
・部門損益とプロジェクト個別損益の迅速かつ整合性が取れた情報更新
・リソース管理や組織評価への情報活用と共有
・モバイルにも対応した堅牢なシステム環境の利用
IT業界向け「BTS/SI」を中核としたシステムにおけるデータ連携によって、これらの業界固有のビジネス課題に対応することができる。
具体的には、案件共有による残作業の測定、最終コストの予測値そして予実対比、また作業実績工数や計画に対する消費率の迅速な把握が可能となり、的確な人員配置とスケジュール変更そして予算管理が実現する。