（株）近鉄エクスプレスは、2005年度から2007年度までの、第二次連結中期経営計画（3か年）を策定した。
基本目標（2008年3月期）は、営業収入3,200億円（2005年3月期に対して約1.3倍）、営業利益132億円（2005年3月期に対して約1.6倍）、経常利益128億円（2005年3月期に対して約1.4倍）。
■経営戦略
1）世界の生産拠点・消費市場として高い成長を続ける中国・アジア市場での物量拡大
2）コントラクト・ロジスティクス機能の強化によるワンストップサービスの提供
3）経営効率の追求と経営インフラの高度化による生産性の向上
・未収金の回収強化など資金の効率化を図る
・事業戦略を遂行し利益の拡大を通して企業価値を高める
・情報システム化戦略とグローバル人事戦略を展開する
■重点施策
1．フォワーディング事業（プロフィタブル・フォワーディング）
1）環太平洋地域およびイントラ・アジアを最重点とした物量拡大
・シェア、業種の拡大（ハイテク・自動車・メディカル・航空機産業など）
2）原価率低減への取り組み
・混載効率の向上による原価率の低減（仕入の強化、自社ULD化の推進など）
3）マーケティングの強化
・GSC（グローバル・ストラテジック・カスタマーズ＝戦略的外国籍企業）への更なる販売強化（アジア系GSC・新市場に進出するGSCなど）
2．ロジスティクス事業（バリュアブル・ロジスティクス）
・コントラクト・ロジスティクス機能の強化
・業務提携を通じての取扱い業種の拡大（アパレル・生鮮など）
・ロジスティクス販売要員の増強
3．海上事業（グローイング・オーシャン）
1）環太平洋地域およびイントラ・アジアを最重点とした物量拡大
・中国・香港・日本発北米向けを中心とした販売強化
・自動車・GDSM（量販店用雑貨）顧客への販売強化
2）原価率低減への取り組み
・提携業者との共同混載の有効活用
・自社仕立てコンテナ・サービス地域の拡大
・ゲートウェイシステムの導入による収益の向上
4．経営インフラの高度化による生産性の向上
1）グローバルIT機能の高度化
2）コア人材育成を目指したグローバル人事戦略の推進
3）成長市場におけるサービスネットワークの拡充
