岩谷産業(株)と、イノック製造(株)が設立した合弁会社「伊諾克(常州)不銹鋼制品有限公司」が開業した。
「伊諾克(常州)不銹鋼制品有限公司」は、金属分野では特殊鋼に特化した商社ビジネスに強みを持つ岩谷産業(株)とステンレスフランジと管継手製造最大手のイノック製造(株)が、ステンレス管継手類の製造・販売を目的として2004年2月に設立したもので、ことし2月に第一期工事が竣工、4月から生産を開始している。
同社敷地面積は約20,000㎡、工場建屋面積は2,448㎡、付帯建物400㎡で、天井クレーン(3トン)2基と半門クレーン(0.5トン)1基を備えている。
同社では、ねじ込みソケット製品の生産を2直体制で開始しているが、6月には新設備を導入してニップル製品の生産開始を予定、引き続き各種継手類の加工・耐圧検査ラインも設け、第二期工場の建設に早期着工する計画。
売上高は2005年に2億円、3年後には6億円を見込み、岩谷産業のマテリアル本部では、単なる特殊鋼分野の素材供給商社としての機能から、素材への付加価値を高めたアドバンストマテリアルへの志向を強めており、海外での合弁に対しても積極的に取り組んでいく。
伊諾克(常州)不銹鋼制品有限公司の概要
設立2004年2月6日
所在地:中華人民共和国江蘇省常州市ニューハイテク産業開発区内
資本金500万米ドル(約5億4千万円)
出資比率:イノック製造90%、岩谷産業10%
役員構成:イノック製造4名、岩谷産業1名
董事長:伊東成芳(イノック製造代表取締役・非常勤)
副董事長兼総経理:桑島孝志(イノック製造本部長・常勤)
従業員33名