マツダ(株)は、中国上海市に設立した中国事業を統括する新会社「マツダ(上海)管理諮詢有限公司(MCO)」を開所した。
パーカー副社長は、「MCOの開所式を開催し、マツダが中国での本格的な活動開始を報告できることを大変嬉しく思う。新会社は中国でのヘッドクオーターとしてマツダの中国事業を束ね、確実な成果に結びつけていくという大変重要な役割を担っている」と語った。
マツダは中国でのビジネス拡大を目指し、2010年に30万台を生産・販売する体制の構築を中期目標として設定している。
この目標達成のため、生産体制の拡充策として、ことし1月7日に長安フォードが南京に建設する車両工場への参画を表明するとともに、5月25日にはフォード、長安汽車と合弁で設立するエンジン製造会社の政府承認取得を発表した。
販売体制強化のため3月1日、第一汽車集団との合弁による販売統括会社「一汽マツダ汽車販売」を設立し、商品ラインアップの強化を進めており、向こう3年以内に中国市場に8車種を投入する計画。
マツダの中国事業を統括するMCOは、これら各領域で進展するビジネスを統括する役割を担って2005年1月に設立され、董事長には尾崎清取締役専務執行役員が、総経理には太刀掛哲執行役員中国事業本部長が就任している。
マツダは2000年から本格的に中国市場に進出し、これまで生産、販売ともに大きく成長してきた。2004年は乗用車市場の競争が激化するなか前年比21%増となる97,132台を販売し、乗用車の全需を3年連続で大きく上回る成長を遂げた。また本年1~4月は、全需が4.2%減少するなか、前年比25%増となる42,514台を販売し高い成長を維持している。
新会社概要
会社名:マツダ(上海)企業管理諮詢有限公司
会社形態:管理性会社
所在地:中国上海市浦東新区世紀大道211号上海信息大楼20階07-12
資本金:750万USドル
会社設立日:2005年1月4日
役員:董事長(取締役会長)尾崎清
業務内容:マツダ(株)の委託による中国関連会社に対する各種サービスの提供