ワールド・ロジ(株)の子会社である(株)スリークは、日本ヒューレット・パッカード(株)、アイデックコントロールズ(株)、トーヨーカネツソリューションズ(株)4社協力によるUHF式RFIDシステムを利用した実証パイロット設備の設置、運営を合意した件について、進捗状況を説明した。
スリークは、日本ヒューレット・パッカード、アイデックコントロールズ、トーヨーカネツソリューションズと共同で、千葉県木更津市にRFIDの検証施設「HPRFIDNoisyラボジャパン」を設立している。
RFIDNoisyラボジャパンは、製造や物流などの現場に近い環境でUHF帯RFIDの実証実験が行える施設で、工場敷地内に設置し、製造や流通・小売業などで利用されるコンベヤ装置やパレット、パッケージ、フォークリフトなどを用意し、機器が内蔵するモーターなどから発せられる電波的ノイズの有無など、極めて近い環境を再現することが出来る設備施設。
なお日本ヒューレット・パッカードでは米国に続いて2つ目のRFID検証施設となる。
実証実験に加え4社は、RFIDタグや読み取り装置の設置および物流システムの構築、ITインテグレーションなどそれぞれのノウハウを生かしたコンサルティング等のサービスを合わせて提供している。
既に、予定通り5月末より運用を開始しており、(13.56MHz.2.45GHz帯)、UHF帯(950MHz帯)電波がRFID用途に割り当てられる電波法改正(4月末)が行われ、現在製品技適認定作業を行っている状況で、UHF帯の実証実験サービス開始は8月末を予定している。
実証実験の内容は下記のとおり。
(1)速度調節が可能なベルトコンベアを利用した製造工程でもRFIDタグの読み取りシミュレーション。
(2)商品の受入や出荷検品を行うゲートでの業務プロセスシミュレーション
(3)搬送や仕訳の段階におけるベルトコンベア上の荷物のRFIDタグの読み取りシミュレーション
スリークは、RFID実用へ向けての物流コンサルおよびRFID(リーダー・ライター・RFIDプリンター、RFIDタグ)の供給を行い、ワールド・ロジグループ関連会社へのPR、実用化に向けて営業を開始している。