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NTTデータ/医療器材滅菌管理トレーサビリティシステム開発

2005年07月13日/未分類

(株)NTTデータは、医療現場における医療器材の滅菌処理を厳密に管理する医療用鋼製小物のトレーサビリティシステムについて、コア・トレース(株)と共同で、医療器材の滅菌処理を行う医療機関や滅菌処理アウトソーシング企業に対し、ASPサービスとして平成17年8月より提供開始する。

NTTデータは本サービスについて、今後3年間で250医療機関への導入と、10億円の売上げを目指す。

医療現場において、医療器材に対する滅菌の総合的管理は、院内感染防止などを未然に防ぐための取り組みとして重要な課題となっていが、メスやピンセットなどの鋼製小物を1本ずつ洗浄・滅菌管理することは難しく、仮に滅菌不良による院内感染が発生した場合にも、感染ルートの特定が非常に困難な状況。

また小物ごとの滅菌有効期限の管理が困難なため、洗浄・滅菌を適切かつ効率的に行えないことによる不要な支出が増加する傾向にある。

このような背景を元に、イギリスでは、BSE問題より端を発して、医療機関における安全化対策への関心が非常に高まり、多数の国立病院にイギリスの医療系システム構築企業であるiDCorp社が開発した鋼製小物トレーサビリティシステムが採用された。

NTTデータは、トレーサビリティシステムについてこれまで複数の実証実験を手掛ける中でノウハウを有しており、また医療・ヘルスケア分野でのITの活用を積極的に推進しているが、昨今の医療現場における安全化対策のニーズを受け、iDCorp社の鋼製小物トレーサビリティシステムの日本語版に関する全ての権利(著作権、販売権、改造権等含む)を有し、iDCorp社で実績あるシステムの販売で技術ノウハウを有するコア・トレース社と共同で、今回新たに日本におけるトレーサビリティシステム導入拡大を考慮したASPサービス用のシステムを構築し、サービスの展開を行う。

サービスの概要・特徴
メスやピンセットなどの鋼製小物1本ずつにレーザマーキングによりシリアル番号の二次元シンボル(Data Matrixコード)を刻印します。そして洗浄やセット組、滅菌といった鋼製小物のライフプロセスの各工程で二次元シンボルを読み込むことにより、個別単位にロケーション管理および使用履歴管理が行える。

開腹術や胃切除術といった術式パターンは、300種類程度を標準でマスタ提供をするとともに、個別に医療機関独自の術式パターンを登録することが可能で、鋼製小物のセット組においては、これらの術式パターンに沿った組み上げを確実に行うことで効率よく手術の準備が行える。

鋼製小物1本ずつの滅菌有効期限、耐用回数を管理できるので、効率的な滅菌、破棄、補充を行うことにより、不要な出費を抑えることができる。

トレーサビリティに関わるデータは、セキュリティの強固なNTTデータが管理するデータセンターで管理を行い、ASP方式によるサービス提供により、独自にシステム構築することと比較して安価なシステム導入を実現する。

システム導入費・利用料金は、未定。

問い合わせ
株式会社NTTデータ
ビジネスイノベーション本部
ライフサイエンスビジネスユニット:中野
TEL03-3503-0300

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