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日本貨物航空/日本郵船の連結子会社へ

2005年07月13日/未分類

日本貨物航空(株)(以下:NCA)は8月、日本郵船(株)(以下:NYK)が55%以上所有する最大株主となり、NYKの連結子会社となる。

全日本空輸(株)(以下:ANA)とNYKは、今後両社が航空貨物輸送事業の新たな発展を期す事に合意し、ANAは現在保有しているNCA株式を譲渡することを決議し、NYKはNCAを連結子会社とすることを決議したもの。

NYKとANAはこれまで、それぞれが27.6%のNCA株式を保有し同社の経営を支援してきた。今回の決定によりNYKはNCAを連結子会社として、またANAは現在の航空貨物事業を更に発展させ、国内・国際旅客事業と並ぶ「三本柱」のひとつとして、航空貨物輸送事業運営をそれぞれ行っていく事となる。

今後のNYKによるNCAへの出資比率は、これまでのNYKならびにANAの持分をあわせた55.2%となる。

1985年の日米路線就航以来、貨物専業航空会社としてNCAは、NYKとANAの支援を受けながら運航機数と輸送実績を着実に拡大し、航空貨物輸送業界で確固たる地位を築いてきた。

一方、中国に代表されるアジアにおける航空貨物市場及びアジアと北米・欧州等を結ぶ航空貨物市場は、引き続き高い成長が見込まれる。

この時期に、NYKがNCAを連結子会社とし、一方、ANAが独自に航空貨物輸送事業を展開することは、それぞれの会社が今後の市場成長に機敏に対応し、更なる事業規模の拡大を行うと共に、顧客サービスの向上ならびにコスト削減を実現し、競争力を高めるために実施した。

今後、NYK、ANA及びNCAにて詳細を協議の上、ことし10月末以降を目途にそれぞれが新体制での事業運営を行う。

NCAの運航・整備関連業務は、ANAが同社の「自立化」に向け最大限支援することで合意され、安全運航は経営の最重要課題であり、一切の妥協を許さず万全の措置を期す。また、NYKとANAは今後も両社の友好関係を維持し、相互の発展を期す。

なお、NCAは現在のフレイター・サービスの維持は勿論のこと、性能のより高いB747-400F機の積極的な導入を図り、サービスの更なる向上、ネットワークの拡充に努める。

日本貨物航空の概要(平成17年3月31日現在)
商号:日本貨物航空株式会社
代表者:代表取締役社長内山拓郎
所在地:東京都港区東新橋
設立年月日:昭和53年9月21日
主な事業内容:貨物定期航空運送事業
決算期3月31日
従業員数779名
資本金の額216億円
発行済株式総数432,000,000株
大株主構成及び所有割合:
日本郵船株式会社27.59%
全日本空輸株式会社27.59%
川崎汽船株式会社13.19%
株式会社商船三井13.19%
日本通運株式会社3.13%
東京海上日動火災保険株式会社2.35%
三井住友海上火災保険株式会社1.68%

最近事業年度における業績の動向(単位:百万円)
平成15年3月期=売上高90,960、経常利益1,355、当期純利益521
平成16年3月期売上高92,562、経常利益2,428、当期純利益1,453
平成17年3月期売上高96,499、経常利益143、当期純利益12

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