（株）ダイフクは、小牧事業所（愛知県小牧市）の生産部門の一部を滋賀事業所（滋賀県蒲生郡日野町）に移転する。工場棟2棟の建築、工作機械の更新などを行い、生産性向上・事業拡大を図る。移転するのは、自動倉庫システムと工作の2工場で、主な狙いは、自動仕分け機などを生産する滋賀の工場と自動倉庫システム工場を「物流システム工場」（仮称）として統合することにより、物流センター向けシステムの一貫生産体制を構築し、生産効率を向上させる。
設計・管理等の重複業務を集約することで得られる人材を一般製造業向けFactory Automationや海外市場の開拓要員として活用して事業を積極拡大する。
これにより、自動倉庫、自動仕分け機など物流システムの生産額を2009年度には2005年度の30％増に拡大する予定。ことし9月に建屋着工し、設計系子会社などを含む関係従業員約200名の異動などを経て、2006年3月頃から生産を順次開始する。
工場移転後も、小牧事業所のその他の工場や施設は営業・工事・サービス・ソフトウェアなどの部門が中部地区の要として活用するほか、グループ企業の電子機器生産会社（（株）コンテック・イーエムエス）が機能を拡充して操業を続ける。
一部跡地は、東名・名神高速道路の小牧インターに近い利便性を生かし、グループ内で有効活用するほか、倉庫用地として賃貸などの利用方法も検討する。
