環境省の平成18年度概算要求の物流関係に関わる主な内容。
使用過程車対策実証実験(45百万円)
事業の概要
従来から自動車排出ガス対策については、大気汚染防止法や自動車NOx・PM法等に基づく各種施策を進めているところであるが、個別の自動車のNOx・PM排出基準については、大気汚染防止法に基づく新車に対する基準のみが設定されている。
平成17年度から世界で最も厳しい「新長期規制」が導入されているが、新長期規制適合車への代替には時間を要する。また、現行制度においては継続車検時にNOxやPMの規制をしておらず、このため耐久劣化や整備不良による高排出車(ハイエミッター)の存在が指摘されている。
汚染が著しい地域においてNOx・PMの排出量を効果的に低減させるためには、使用過程車対策が不可欠である。
このため、不特定多数の道路走行自動車排出ガス濃度を測定する方法として有効と考えられるリモートセンシング(RSD)を活用し、NOx・PMの排出実態を把握するための実証実験を行う。
使用過程車からのNOx・PM排出量を効果的に低減させることにより、自動車NOx・PM法の目標である平成22年度における二酸化窒素、浮遊粒子状物質に係る環境基準の達成を図る。