川崎近海汽船が8月7日に発表した2009年3月期第1四半期の業績は、近海や内航部門で安定した輸送量を確保したため、売上高は121億9100万円(前年同期比10.7%増)、経常利益は9億7300万円(8.1%増)、当期利益は5億6400万円(7.1%増)と増収増益となった。
近海部門では、石炭などバラ積貨物輸送で運賃水準が上昇し、高収益を確保した。また、鋼材、雑貨、木材製品などの定期船貨物も安定した輸送量を確保した。このため、連結売上高は54億2600万円(9.7%増)と増加した。
内航部門では、鉄鋼メーカー向け石灰石専用船を新造大型化したため、輸送量が増加した。また、製紙会社向けの紙輸送専用船は安定した輸送量を確保し、内航ロールオンロールオフ船定期航路でも新規貨物獲得に取り組んだ。このため、連結売上高は47億2500万円(36.9%増)と大幅に増加した。