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サビネットワークス/RFID装着コンテナサービス商業利用開始

2005年09月28日/未分類

国際コンテナ輸送用のRFID関連情報サービス業者であるサビネットワークスが開発した「サビトラック(SaviTrak)」を利用した第一号の船舶が、中国の工場から南カルフォルニアに向けて発送された商品を積載して出港した。

三井物産の米国現地法人である米国三井物産との共同事業として、サビ社ネットワークを利用しつつ、ウォルマートを含む米大手小売業者向けに商品を発送する日本の大手消費財納入業者に対して、リアルタイムな情報とロジスティクスを提供中。

現在、洋上にある今回の船積み輸送は、同社ネットワークが消費財供給業者に対してもたらす商業上の利益を示すもので、RFIDへの要求(RFID指令)をクリアするとともに、セキュリティ、ロジスティクスデータの正確性、可視性、コンテナとその積載物の操業可能距離を改善し、情報サービス「サビトラック」は、コンテナ輸送一回ごとに提供される。

サビトラックの革新的な面は、EPC対応の受動型(パッシブ)ラベルを製造工程で製品ケースに装着し、それら製品が積み込まれるコンテナには能動型(アクティブ)RFIDを取り付ける方法は「ネステッドビジビリティ」(包括的な可視性)と呼ばれるもので、この技術の利用顧客は、コンテナマニフェストを自動的に作成し、その後もネットワークを通してエンド・トゥ・エンドでコンテナや積荷のトラッキングができる。

今回、中国・広東の工場からトラックで積み出された貨物は、塩田(Yantian)港から出発した。今後は米加州ロングビーチ港に到着後、同州にあるディストリビューション・センターに輸送され、スタート段階で提供されたソリューション(解決策)によって、いくつかの商品流通や流通技術のベストプラクティスを具体化するため、商品流通業者の視点から考案されたもの。

ベストプラクティスの例
・ベストプラクティスその1「サプライ・チェーンの刷新を通じての継続的改善」
革新的で標準・基準に沿った技術を採用することで、ユーザーは、進歩的で信頼度の高い技術に裏打ちされたビジネスの価値と競争上の優位性を手に入れることができる。

・べストプラクティスその2「ネステッドビジビリティ」
各カートンやケースに貼り付けたEPC対応の受動RFIDラベル(納入元はシンボルテクノロジーズ社)のデータを、貨物コンテナに装着したサビテクノロジーズのISO対応能動RFIDタグの情報とリンクさせることによって、ユーザーは、コンテナ貨物とその中身のリアルタイムの可視性を同時に獲得することができる。

・ベストプラクティスその3「ソースタギング」
ユーザーにとって、「川上」の製造元の工場でEPC対応のタグを装着することは、流通の「川下」部分でタグを取り付けるよりもコスト面でのメリットがずっと大きく、スラップ・アンド・シップ(タグ貼り付け後の迅速出荷)の急ぎの貨物輸送の枠をも越えて、自社流通網内でのより確かな経済効果を得ることができる。

・ベストプラクティスその4「ダイナミックマネジメント」
「感受して応答する」ネットワークは、イベントドリブンとエクセプションドリブン(ある操作や例外に反応すること)の自動警告システムと組み合わせることで、流通過程にある貨物の場所、状態、セキュリティなどに関するリアルタイム情報と報告事項の提供を行うことができる。

今回のプログラムでは、サビテクノロジーの最新型の「サビタグST-676ISOコンテナ・セキュリティ・タグ」を含むいくつかのタイプのRFIDタグを採用しており、いずれもコンテナのドアに装着され、コンテナの身元、中身、場所、セキュリティ状況、コンテナ内部の環境条件などの情報をサビ社のネットワークに送信している。

サビネットワークスの商業利用開始は、ここ数年間に政府および業界レベルで行われてきた、サビ社のものと同種のRFID技術やソフトウェアについての実証研究プログラムの集大成となっている。

ここ10年間に、米国防総省やその他の国際防衛組織は、RFIDタグを装着した貨物のトラッキングを計150万回以上も行っていますが、サビ社が使用するRFID技術とネットワークソフトは、こうした実験で得た有効なソリューションに基づいて作られたもの。

*「サビタグST-676ISOコンテナ・セキュリティ・タグ」は、コンテナのドアの装着され、コンテナの身元、中身、場所、セキュリティ状況、光や温度・湿度といったコンテナ内部の環境条件などの情報を無線電波を通じて送信できる仕組みとなっている。

・サビネットワークスLLCについて
サビネットワークスLLC(Savi Networks LLC)は、国際情報ネットワークを運営する業者。そのネットワークは、能動型RFID装置と関係港湾のソフトをベースにしており、ユーザーに対して、港湾を通過する海上貨物コンテナの身元、場所、状況についての情報を提供している。

荷主、ロジスティクス業者、輸送業者は、専用の装置をインストールすることによって、国際物流の効率化や多大なビジネス効果を実現するネットワークにアクセスできるようになる。

サビネットワークスは核となるインフラを所有・運営する電気通信ネットワークのサービス・プロバイダーのような役割を果たしながら、「サビトラック」と呼ばれるインフォメーションサービスをコンテナ輸送一回ごとを基準に提供している。能動型RFIDに加えて、サビ社のネットワークでは、相互運用も可能な仕組みになっており、バーコード、EPCのような受動型RFID技術、全地球位置把握システム(GPS)などの自動認識およびデータ取得(AIDC)技術を活用できるようになっている。

http://www.savi.com/

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