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三井物産/シベリア鉄道活用した物流事業強化で提携交渉開始

2007年07月23日/国際

三井物産(株)は7月20日、ロシア鉄道との間で、ロシアの物流事業強化に向けた業務提携契約交渉を開始することに合意したと発表した。ロシア鉄道子会社の鉄道オペレーターであるRusskaya Troika社と日本・中国などからのシベリア鉄道を活用し、貨物出荷の促進を実施する代理店契約締結に向け、交渉を開始することも合意した。

三井物産はこれまでの一年間、ロシア鉄道とタスクフォースを組み、①シベリア鉄道輸送サービスの中でも、特に短納期を実現するブロックトレインと呼ばれる既存サービスの拡大・有効活用②これまで船舶輸送に比べ割高であると考えられてきたシベリア鉄道を活用し、広く日系メーカー、日系物流企業の需要をカバーすることで、ボリュームメリットを生かした競争力あるサービス提供を実現する――の2点を協議してきた。

ここ10年間に、三井物産は、ロシア物流で業務を拡大している。1998年にフィンランド・ハミナ港を基地としてロシア向け中継物流を専業とするハミコエージェンシー社に出資して、それまで盛んだったフィンランド経由ロシア向け物流サービスを提供。

事業強化の第二弾として2005年12月、ロシア向け航空輸送、シベリア鉄道を利用した貨物輸送サービスを得意とする(株)東洋トランスに30%の資本参加を実施。

第三弾として、2006年12月にロシアで高まる現地在庫需要への対応を実現する倉庫事業に参画。

今後、ロシア鉄道、Russkaya Troika社、三井物産の三社間で9月をめどにサービスを立ち上げ、具体的な条件の設定を実施の上、同国でのマーケットシェア拡大を企図する日系企業各社に対する顧客サービスの充実を図る。

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