日鐵物流、製鐵運輸／統合

新日本製鐵（株）は、日鐵物流（株）、製鐵運輸（株）を完全子会社とするとともに、完全子会社後、物流競争力強化を目指し、日鐵物流、製鐵運輸は平成18年4月1日を期して事業統合する。事業統合後、平成18年10月に新日鐵製品の構外輸送・一般営業を行う事業持株会社と製鐵所構内作業を行う地域会社に再編する。新日本製鐵グループは、更なる連結企業価値の向上を目指し、製鉄事業におけるグループ全体での収益力と競争力を一層強化・加速していく必要があるとの認識の下、これまでも子会社の完全子会社化やグループ会社の統合・再編等、グループ事業戦略共有化・実施の体制整備を進展させた。新日本製鐵グループの製鉄事業において物流部門で中核的な役割を果たし、新日本製鐵との戦略共有が極めて重要である日鐵物流、製鐵運輸を、新日本製鐵の完全子会社とする。日鐵物流は、昭和17年設立で、海上輸送、主要中継地の港湾運送・陸上輸送の元請であり、名古屋・広畑・大分製鐵所の構内外輸送を担う新日本製鐵グループにおける中核物流会社。製鐵運輸は、昭和42年設立で、君津製鐵所の構内外輸送全般を担う物流会社であり、同所最大の協力会社で。今後、各子会社が競争力を一層高め、更なる発展を遂げていくためには、新日本製鐵と従来以上に一体となった会社運営が必要と判断し、今回の施策により、グループ戦略の一層の共有化、グループ全体の経営資源の最適かつ効率的な投入、スピード経営の徹底等が図られ、子会社を含めた物流部門における収益力・競争力が一層強化される｡