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NEC/RFID活用で生産ラインの部材在庫半減

2005年10月27日/未分類

NECとNECパーソナルプロダクツは、パソコンの生産工場であるNECパーソナルプロダクツ・米沢事業場(山形県米沢市)において、12月末までにリアルタイム・マネジメントを目指したRFIDの活用強化を行う。

昨年10月からパソコン業界で初めて導入したRFIDシステムにより、パソコンの生産性を従来比10%以上向上や生産リードタイム短縮を実現したが、このシステムを更に高度化し、部材調達領域に「RFID付き電子かんばん」を国内で初めて本格導入することにより事業場内の生産ライン部材在庫を半減する。

また、来年1月にはUHF帯RFIDの本格活用に向けた実証実験に着手する計画で、RFIDを活用して収集した情報を品質管理システムに取り込み、サポートや修理対応に活用するなど、生産から廃棄・リサイクルまで、パソコンのライフサイクル全体へRFIDの利用領域を拡大することにより、更なる効率化と品質向上・CS向上を目指す。

パソコン量産ラインにおけるRFIDの活用強化の主な特長
1.RFID付電子かんばん」を国内で初めて導入し部材在庫半減
今回、一部部材ベンダとネットワーク化し、生産ラインで使用した部材の発注・納入指示をベンダに伝達する手段である「かんばん」を「RFID付電子かんばん」に変更することにより、発注・納入指示伝達がリアルタイムで行われる。第一弾として、マニュアルやバックアップCDなどの添付品に採用することにより、事業場内の部材ストアー(部材置き場)は従来よりも約300m2効率化され、面積は半減となる。

なお、部材ベンダまで含めて「RFID付電子かんばん」を導入したのは国内では初めての事例であり、今後、連携する部材ベンダを拡大する予定である。

今後、米沢事業場では、フロアスペースを有効活用し、重要部品の内製化や生産設備の自製化を拡大し、付加価値の内部取り込みを図っていく。

2.パソコンのライフサイクル全体へのRFID活用に向けた取組み
RFIDとリーダーの距離が数メートル程度離れても読み取り可能なUHF帯(950MHz帯)RFIDを採用したRFID一括読み取り実証実験に来年1月から着手する計画。この実験は、ゲート式のRFIDリーダーを部品の受入場や完成品の出荷場などに設置し、個々の部品や商品に添付されたRFIDをパレットに積んだまま一括読み取りを可能とし、検品作業の効率化を目指すもの。

なお、ライフサイクル全体でのデータ活用を考慮し、この実証実験では、「EPC global」がRFIDの次世代標準規格として推奨する「Generation2」規格に対応したUHF帯RFIDを採用する計画。

また、NECではパソコンの基幹部品であるマザーボードなどの製造工程にもRFID活用を拡大し、部品や製造情報のトレーサビリティの効率化・強化を実現する。

RFIDを活用して収集した情報を品質管理システムに取り込み、サポートや修理対応で活用するなど、パソコンのライフサイクル全体へRFIDを拡大することにより、更なる効率化と品質向上・CS向上を目指す。

RFID活用生産管理システムの強化は、NECパーソナルプロダクツにおける1年間のRFIDの運用実績をベースにNECインフロンティア(株)、アビームコンサルティング(株))、JFEシステムズ(株)の連携により実現したもの。

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