TNT(正式名称TNTN．V．、本社：オランダアムステルダム)と日本郵政公社は、アジア太平洋地域のエクスプレスおよびロジスティクス市場における戦略的パートナーシップを構築することで合意した。
このパートナーシップは、TNTの強力なグローバルネットワークと、郵政公社の国内における確固たる地位と信頼を基盤とするものであり、これに基づき、郵政公社は国際物流事業への本格的展開を図る。
両社の戦略的パートナーシップによって、両社一体となってアジア太平洋地域のエクスプレスとロジスティクス市場におけるリーディングポジションを確立することを目指す。
両社は、本パートナーシップの第一歩として、共同ブランドで、高品質の国際プレミアムエクスプレス商品を魅力ある価格にて日本の顧客に提供する。
そのため、両社は日本にジョイントベンチャーを設立し、国際物流事業を展開。これを足場に次の段階として、アジア太平洋地域でのパートナーシップの拡大、強化を図っていく。
郵政公社は、ことし8月より、日本発欧州数ヶ国向けのEMS(国際スピード郵便）の航空輸送と名宛国内配達業務をTNTに試行的に委託しており、到達時間の短縮や追跡機能の向上等、優れた実績をあげている。
さらに、両社は、ロジスティクス事業においても、TNTの同事業分野におけるスキルと専門知識、また、郵政公社の国内市場での確固たる地位と企業からの信頼をベースに、日本国内のマーケットを対象に、共同で事業に取り組んでいく。
両社は、提携をより発展させることを目的に、共同タスクフォースを立ち上げ、本タスクフォースにおいて、具体的な協力内容について、スピード感をもって検討を進める。
■TNTについて
名称：TNTN.V.
代表者：CEO Mr.Peter Bakker
設立：1998年6月29日
（TNT Post Group(TPG)として、電気通信事業体から、分離株式上場）
資本金：1651百万ユーロ（約2300億円）
1ユーロ=141円(2005.10.28)換算
・従業員数：161411人（2005年6月30日現在）
・主な事業内容：メール事業、エクスプレス事業、ロジスティクス事業
・世界に先駆けて民営化した郵便事業体
・1989年民営化1996年大手民間エクスプレス会社TNT（豪）買収
・2005年グループ名をTPGからTNTに変更
・買収･JV･提携を機動的に選択し、事業拡大
・書状(Mail)･エクスプレス(Express)･ロジスティクス(Logistics)の3事業部門から構成
