ヤマハ（株）は、国内に2箇所あるピアノ生産工場（本社工場：静岡県浜松市中沢町10-1、掛川工場：静岡県掛川市領家1480）の統合を基本として、ピアノ事業部門の事業部スタッフ等ほぼ全ての機能を掛川工場に集約する事業拠点統合の方針を決めた。
2011年春の完了を目処に掛川工場への機能集約を順次実施し、製造改革・事業構造改革を促進させ、ピアノ事業の持続的な発展のための拠点整備を行う。
掛川工場集約は、ピアノ生産台数の推移を踏まえてGP・UP生産拠点統合による効率化を目指すことは、今後のピアノ製造における技術・技能の伝承をより確実なものとする人材育成の環境整備実現も主な狙いとしている。
統合日程は、3つのフェーズに分け実施する計画で、今期から来期にかけスタッフ部門（約190名）の移転を実施、併せて接客機能や試弾ホール、ヤマハピアノテクニカルアカデミーの入居する新棟も建設する。
第2フェーズでは、UP生産部門の工程再編、スペース圧縮等を実施し、最終第3フェーズでは、GP生産部（約370名）の移転を行う。
GP組立部門および前工程の塗装部門、部品加工部門が順次移転し、2011年春を目処に統合を完了する。拠点統合に伴う投資額は約60億円を予定している。
