（株）上組の平成18年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。
コンテナターミナル直結型の物流センターを中心に、顧客にリードタイムの短縮とトータル物流コストの低減をもたらす上組グループ独自の港湾物流システムと併せて、顧客ニーズにマッチさせたサプライチェーン・マネージメントを取り込んだ国際一貫物流を構築するなど、高規格でグローバルな総合物流サービスを確立させるとともに、積極的な提案型営業活動の展開とコスト競争力の強化を推進し、経営の効率化にグループを挙げて取組んだ。
この結果、当中間期の同社グループにおける作業収入は961億35百万円と前年同期比5.2％の増収となった。
利益面は、増収に伴う外注費などの営業費用の増加したものの、作業効率の追求と合理化・省力化投資効果などにより、営業利益は95億98百万円と7.2％の増益、経常利益は102億円と7.6％の増益となり、中間純利益におきましても60億17百万円と7.2％の増益となった。
事業セグメント別の営業の概況
港湾運送事業部門は、コンテナ、自動車、穀類、鉄鋼製品等の取扱いが好調な伸びを示し、作業収入は340億51百万円と前年同期に比べて4.9％の増収となり、営業利益では47億85百万円と前年同期に比べて5.5％の増益。
倉庫と運輸関連事業部門では、新設物流センターの稼動による増床効果やサプライチェーン・マネージメントの新規提供などにより、倉庫、自動車運送関連の各事業が増収となり、国内景気の回復から倉庫工場荷役請負事業の増収も加わり、作業収入は551億91百万円と前年同期に比べて6.0％の増収となり、営業利益では41億71万円と前年同期に比べて9.9％の増益となった。
その他事業部門では、エネルギー関連作業が低調な取扱いにとどまったものの、機工作業の増加により、作業収入は68億91百万円と前年同期に比べて微増となり、営業利益では6億42百万円と前年同期に比べて2.4％の増益となった。
通期の見通し
景気は引続き回復基調で推移するものと思われるが、為替や原油価格の動向など不透明な要素もあり、先行き予断を許さない状況が続くものと予想される。
このような環境下にあって、当社グループは顧客に最適な総合物流サービスを提供する港湾運送業界のリーディングカンパニーとして、戦略的な設備投資を背景に、顧客ニーズに徹したサービスを展開するとともに、収益の拡大とコスト競争力の強化を推進し、更なる発展を目指す。
