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本田技研工業/補修用部品の新物流センター建設

2005年12月18日/未分類

本田技研工業(株)は、補修用部品物流の効率化と顧客満足の向上を目指し、四輪・汎用の補修用部品の新物流センターを三重県鈴鹿市に建設する。

建設に伴い、これまで鈴鹿地区と狭山地区に分散していた部品倉庫を鈴鹿に集約し管理を一元化する。新物流センターは年内に着工し、2007年4月からの稼動を目指す。投資額は約200億円を見込む。

同社、はこれまで狭山地区と鈴鹿地区に点在する複数の倉庫から、全国に75箇所ある出先倉庫(HDW)を経由し販売店へ補修部品を供給してきた。

今回の集約によって倉庫間の横持ち輸送(在庫融通の為の輸送)が不要となり、集中輸送に伴うチャーター便の採用でリターナブル(再使用)容器の利用が可能となり、環境負荷削減に大きく寄与する。また、お届け時間が短縮され、物流コストの削減にも貢献する。

この物流改革を通じてHondaは、その総合力を更に高め、お客様満足の更なる向上を目指す。

狙いとする効果
■お届け時間の短縮(翌朝着荷エリアの拡大)
これまで路線便で発生していた混載の為の積替え作業が、チャーター便では不必要となるため輸送時間が短縮でき、翌朝着荷が全国ほとんどの地域で可能となる。

■物流コストの削減
保管・梱包・輸送領域での物流コスト削減の為、狭山・鈴鹿地区の借庫を返却し、在庫管理と出荷業務を新物流センターに集約する。

また路線便からチャーター便へ変更することで、これまで細く複雑だった輸送導線を太くシンプルにし、同時にリターナブル容器を採用することで堅牢包装から簡易包装への転換を図る。

自動搬送機の導入や新オペレーションシステムなど、庫内オペレーションの見直しを実施し、倉庫内での作業効率や倉庫の詰め率の向上を図る。

■グリーン・ロジスティックスの実現
輸送の無駄を省き、効率的な物流を行うことで、トラック走行距離(トンキロ)が約42%削減可能となる。同時に、リターナブル容器の活用と簡易包装化は、環境負荷の削減にも寄与する。

これら輸送と包装材料の削減により、トータルで約35%のCO2排出量削減効果(年間約116,000CO2トン)が得られると想定している。

新物流センターの概要
着工予定:2005年12月16日
稼動予定:2007年4月
概算投資額:約200億円
所在地:鈴鹿市御薗町(鈴鹿サーキット隣接地)
建築面積:約6万m2
総床面積:約15.2万m2(3層構造の物流センター兼部品倉庫)

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