三井物産（株）は三井食品（株）を始めとする食品卸グループの機能強化の一環として情報インフラの開発・提供を進めており、三井物産グループ情報基盤（通称：マグ・リンクス、英文名：MAG Links＜Mitsui Alliance Group Links＞）が1月下旬より順次、稼動する。
受発注データ・出荷入荷データ・請求仕入データ等のオンラインでのデータ交換等、これまでの商社VANとしての機能高度化・機能充実・ローコスト化に加え、参加卸各社が保有する商品情報をMAG Links上に集約・紐付けし一元化を行なう。
これにより卸各社はグループ内の商品情報をネットワーク上で共有・活用することが可能となる。
広域小売業様に対しては卸各社がエリア毎に役割を分担しているが、担当各社の情報共有を促進し、要望に対しスピーディーな対応を一元的に行う。
同社はこのMAG Linksの活用を促進し、食品卸グループ内の更なる連携・協業並びに仕入先・販売先へのサービスレベルの向上を図る。
なお、データオンラインサービス「マーズ（MARS）」の運営を行なってきたが、今回の稼動に伴いマーズのサービスはMAG Linksに順次移行する。
主要機能
(1)EDI/簡易EDI
受発注データ、請求データ、出荷データ、販売データ等をオンラインで交換。データ交換対応が難しい中小のメーカー様への簡易なEDI機能も提供。
(2)共通マスタ
グループ各社で保有している各マスタを紐付けし、MAG Linksにてマスタのメンテナンスを行なう。商品マスタは、グループ各社は商品情報を共有して小売業様に対する提案での活用やマスタ登録作業の大幅な軽減を実現。メーカーVANとも積極的に連携を進める。
(3)プロセス・サポート
メーカー・卸間で行なっている伝票照合作業をMAG Links上で行ない、機械化・効率化を進めると共に仕入先との業務連携を支える機能を提供。
(4)販売実績データ
卸各社の販売実績をMAGLinks上でマスタの紐付けから一括化し、データの加工や帳票作成を行い、メーカーのニーズに幅広く対応。
(5)国際標準化対応
MAG Linksでは国際標準化対応を見据え、MAG Links参加卸各社がローコスト且つ速やかに対応出来ることを目指す。
