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リンタツ/RFIDを活用した在庫・出荷・棚卸管理システム導入

2006年02月23日/IT・機器

NECは、ステンレスの加工・販売を行うリンタツに、金属対応RFIDを活用してステンレスコイルの在庫・出荷・棚卸管理を効率的に行うシステムを納入し、同管理の作業効率50%の向上を実現した。

金属加工業界においてのRFID活用はまだ例が少なく、また、本事例は約2ケ月という短期間で既存の基幹システムと連携したシステムを構築し、早期に効果を創出した先進的な取り組み。

システムは、自動車関連製品などに利用するステンレスコイルに、出荷先番号を書き込んだRFIDを貼り付け、コイル出荷時にハンディターミナル(RFIDリーダー)を用いて対象商品のピッキングや棚卸作業を迅速かつ正確に行うもの。

従来、リンタツでは、倉庫内にある2,000~3,000本のステンレスコイルに紙のラベルを添付し管理していたが、ステンレスコイルは配合成分の違いで別商品であっても外観が全く同じであるため、出荷指示書を基に目視で商品を探すには非常に時間がかかっていた。

また、一日に出荷するステンレスコイル数は100~200本のぼることから、商品管理における作業効率化や誤出荷防止が課題になっていた。

新システムの導入により、これまでの在庫・出荷管理業務が標準化・簡便化され、専任者以外でも作業を担当することができるようになり、出荷時の作業効率の約50%向上、棚卸管理工数の約60%削減を実現した。

あわせて、出荷量の増減に合わせた柔軟な人的リソース配分や、顧客のJIT(JustInTime)生産への対応、誤出荷の低減が可能になった。

システム導入の主な特長
金属対応RFIDを活用し、在庫・出荷・棚卸管理を効率化
金属対応RFID(リード/ライト型、2.45GHz帯)に出荷先番号を書き込み、倉庫に入荷した2,000~3,000本のステンレスコイル(1本:300Kg~1t)に貼り付ける。出荷日に、担当者が一日の出荷データをインプットしたハンディターミナル(RFIDリーダー)をコイルにかざしながら倉庫内を回ると、出荷対象商品に近づいた際に、ハンディターミナルが音(ピー音)とランプで通知する。

ハンディターミナルには、同内にインプットされた出荷データとコイルに貼付したRFID内のデータを高速にマッチングするアプリケーションが搭載されており、作業担当者が通常の速度で歩きながら対象商品を素早くピッキングできる。

短期のシステム構築と導入効果の早期創出により、迅速な業務革新を実現
RFIDの読取り精度や既存の基幹システム(入荷/出荷処理)との連携を考慮し、実現場で事前テストを行うことで、約2ケ月という短期間でのシステム構築とスムースな本番稼動を実現。また、本システム稼動数ヶ月内で、コスト・デリバリー面における以下のような効果を創出。・出荷時のピッキング作業効率を50%向上
・棚卸時の作業工数を60%以上削減
・在庫・出荷・棚卸管理業務の標準化によって、専任者以外の業務経験のない社員でも同作業を即座に分担できるようになり、出荷量の増減に合わせた柔軟な人的リソース配分を実現

問い合わせ
NEC
第二国内SI推進本部:土田
電話03-3798-6844
rfid@2dsi.jp.nec.com

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