（株）あらた、中央物産（株）、（株）シスコは10月1日を合併期日として、3社が合併することで合意した。合併方式は、あらたを存続会社とする合併方式を採用する。
3社は、平成17年12月8日付にて「包括的業務提携契約締結」を発表し、その後、業務提携のあり方などについて検討してきた。
しかし、当流通業界の急激な変遷と時代の要請に基づき、業務提携から更に一歩進めて、3社の経営統合、すなわち3社合併を行うべきではないかとの議論を、鋭意重ねた結果、3社間での合併に関する「基本合意書」を締結することになった。
実現項目
（1）今回の3社合併により、新生あらたとして、地域密着型全国ネット体制を確立し、サプライチェーンにおける全体最適を目指した、「新しいビジネスモデル」を構築することによって、企業価値を一層高めていく。
（2）新生あらたは、常に高い評価を受ける真に優れた卸機能を有し、全国の各地域で「第一」に選ばれる中間流通業になる。
（3）新生あらたは、「美と健康、清潔で快適な生活」に貢献することを事業領域とし、すべてのステークホルダーの期待に応えると共に、広く社会に寄与する付加価値の高い企業となる。
3社の合併による効果
（1）個店を起点にした高付加価値サービスの実現
新生あらたは地域密着を基本政策に、顧客特性を重視した中間流通機能の専門化により、質の高い差別化されたサービスを実現。
新生あらたの具体的な考え方は全国から地域を見るのではなく、各個店へのキメ細かいソリューションサービスを積み重ねることで、個別得意先の集合体としての地域、地域の集合体としての全国、という捉え方で展開していく。
（2）専門化されたマーチャンダイジング機能の提供
各社がそれぞれに蓄積し専門化されたノウハウの統合により、より進化した付加価値の高いマーチャンダイジング機能を提供し、地域のお得意先に役立つ全国の情報を、そして広域の得意先には地域の必要な情報を伝える。
（3）財務体質の強化
新生あらたは財務体質の強化を図り、そこから得られる経営資源を、さらなる機能強化に投資し、取引先へのサービスレベルの向上を図る。
（4）フレキシブルな物流体制
新生あらたは、広域対応の大型物流センター、地域に密着した中型物流センターを更に充実することにより、取引先の要請に柔軟に対応する高品質で効率的な物流機能を持つ。
（5）グループ企業のシナジー効果
関連子会社との有機的連携により、フルラインの品揃えから店頭支援に至るまで、グループとしての幅広いシナジー効果を発揮する。
