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アイログ/最適化エンジン「ILOGCPLEX10」発表

2006年03月09日/未分類

アイログ(株)は、同社が国内トップシェアを誇る最適化ソフトウェアの最新版ILOGCPLEX10の提供を開始した。

ILOGCPLEX10は、企業が直面する最適化における難解な問題を解決できるよう、デバッグ・ツール「Conflict Refiner」や、解の選択肢を提供する「Solution Polishing」といった業界で初となる各種新機能を備えている。

従来機能も強化され、複雑な問題解決のパフォーマンスが35パーセントから70パーセント向上し、ユーザは、what-if分析やシナリオ比較に多くの時間を割くことができるようになり、複雑なプランニングやスケジュール作成を高速かつ高精度に処理したいという市場のニーズに応える。

ILOGCPLEX10の新機能
Conflict Refiner
あらゆる数理最適化モデルの不正確さを即座に発見するために初めて開発されたデバッグ専用ツール。極めて複雑な混合整数計画(MIP)などのモデルでは、従来こうした実行が不可能なモデルの存在が問題解決の大きな妨げとなっていた。Conflict Refinerを利用することにより、最適化モデルにおける誤りを迅速に特定し、モデルの変更から解決までを短時間で行えるようになる。

Solution Polishing
遺伝学における自然淘汰の考えに基づいた革新的なアルゴリズムで、解の最善、次善など、可能な範囲内の選択肢を作成する。膨大なデータや何千もの制約条件を満たす解を必要とする業務上の問題においては、難解な数理モデルの解析が不可欠。Solution Polishingは、複雑なプランニングやスケジューリングにおいて、今まで以上に迅速かつ正確な解を得られるよう支援する。

ILOGCPLEX10はパフォーマンスを向上することで、平均して問題解決時間を半減したことが大きな特長で、サプライチェーンのプランニングなどで効果を発揮し、ユーザ企業の収益改善に貢献すると期待されている。

生産計画と配送計画を購買者の需要に合わせ、かつ利益を喪失しないよう過剰生産も防止するなど複雑な問題解決を行おうとすると、20通りのシナリオを用いた場合、通常約10時間かかるところを、ILOGCPLEX10は2時間で解決することができる。

企業はより多くのシナリオをより短時間で作成する能力を備えることで、あらゆる角度からの評価が出来るだけでなく計画の精度も上がり、利益創出の機会を増やすことが期待できる。

ILOGCPLEXの活用領域には、ワークフォースマネージメント、フライトスケジューリング、クルースケジューリング、生産計画、サプライチェーン、製造サイクルスケジュール、在庫管理、配送スケジューリングなどがある。

またこうした製造業界や運送業界におけるプランニングやスケジューリングにおける問題のほかにも、投資ポートフォリオ管理、部品調達と資材調達、利益管理、資産管理、通信ネットワーク帯域幅割当などにも利用されている。

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