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アイログ/オランダ鉄道の運用計画を効率化

2009年04月03日/IT・機器

IBMグループのアイログは現地時間の3月25日、オランダ鉄道が自社開発の車輌割当システムであるRolling Stock Allocation application(ROSA)の重要コンポーネントとしてアイログの最適化技術を導入し、運用効率が6%ほど向上。年間2000万ユーロ以上の鉄道運営コストを節減したと発表した。

オランダ鉄道が利用している最適化アプリケーションは、オペレーションズ・リサーチ、経営科学の優良事例として2008年のEdelman賞を授与された。

オランダ鉄道は車輌割当ての改善のため、IBM ILOG OPL Studio とIBM ILOG CPLEXを利用しリソース利用率の向上に取組んでおり、IBM ILOG CPLEXを使用する別のスケジューリング・アプリケーションで1日あたり乗客数100万人以上に対する定時発着率も向上させたという。

オランダ鉄道は、オランダ国内の総距離2100キロに279駅を運営し、1日4800便以上の運行スケジュールを管理する。2006年までには乗客の乗車距離は合計154億キロに達し、輸送量が激増。欧州で最も通行量の多い鉄道網となった。そこで、サービスを損なわずにコストダウンを行うため、鉄道運営スケジューリング用の自動化ソリューションの導入を決定。IBM ILOG OPL Studio とIBM ILOG CPLEXに白羽の矢が立った。

ROSAの構築で、オランダ鉄道の開発担当者は、 IBM ILOG CPLEXモデルの構築、テストなど導入の一連の過程をIBM ILOG OPL Studioで実行した。活用が進むと、ROSAを適用した別モデルにより作成計画の精度が向上し、輸送量の季節変動や予期しない変動への対応が可能になった。オランダ鉄道では問題を迅速にモデル化し、複数の対策案を検証できるようになり、リードタイムも短縮できたという。

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