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日本アクセス等/温度センサ付無線ICタグでリアルタイムな流通実験

2006年03月13日/IT・機器

(株)NTTデータ、トッパン・フォームズ(株)、(株)日本アクセス、日野自動車(株)の4社は、(株)マルエツ、吉乃川(株)と末廣酒造(株)の協力のもと、「生酒」流通分野における温度センサ付無線ICタグと高精度温度管理輸配送システムを活用した新たな物流サービス構築に向けた実証実験を3月27日から実施する。実験期間は、3月27日から4月10日までの15日間。

食料品の中でも、特に厳しい品質・温度管理が求められる生酒を対象とし、高精度温度管理輸配送システム、温度センサ付無線ICタグ、及び無線ICタグを活用して、徹底した温度管理を行い、その管理状況を温度履歴情報として可視化し、情報提供プラットフォーム上で随時確認しながら、品質を保ったまま消費者に届ける。

消費者は生酒が蔵元を出荷してから、消費者の手に渡るまでの流通段階で取得した温度履歴、ならびに蔵元のこだわりの生酒情報を、店頭のKIOSK端末で確認することができる。

これらの仕組みにより、生酒のような、流通段階で厳密な温度管理を必要とする商材の販路拡大に寄与できる物流サービスの構築について、受容性、実用性の面から検証する。

実験の期間中、徹底した温度管理のもと流通された生酒が、マルエツ立川若葉町店に並ぶ。蔵元から出荷する段階から、酒瓶一つひとつに無線ICタグを、酒瓶を梱包するダンボールに温度センサ付無線ICタグを付与した上で、高精度温度管理輸配送システム「E-CRBシステム」を搭載した、ハイブリットトラックを利用して流通させる。

物流ルートを経由し、店頭で消費者の手に渡るまでの過程で、徹底した温度履歴管理、物流作業や店舗作業の効率化を行い、それぞれの運用面および技術面からの検証を行なう。

また消費者に商品の情報や温度履歴管理情報を提供することにより、トレーサビリティに関する消費者の受容性調査も行なう。

無線ICタグには個別IDのみが付与され、製造月や入出荷日、所在場所などといった商品に関する属性情報はインターネット網で接続された情報センターで管理される。

また箱と紐付けされた温度センサ付無線ICタグにはリアルタイムで温度情報が書き込まれ、商品が流通していく中で追記される温度履歴情報も情報センターで管理される。

蓄積された情報は、新たな物流サービス構築を検討するために、蔵元から消費者までバリューチェーンに関わる各プレイヤへ最適な形で提供・共有する。

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