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JFEスチール/新統合システムの稼動

2006年03月16日/未分類

JFEスチール(株)は、2003年4月の経営統合直後から、経営革新の為の新統合システム(以下:J-Smile)を鋭意構築して参りましたが、この度、全業務領域にわたるシステム統合が完了し、新システムによる業務運営に移行した。

同社では、2003年度末までに経営管理分野を2004年度には購買分野を、2005年度に販売・生産・物流(販生流)分野を立ち上げてきた。

J-Smileの完成により、統合効果をフルに発揮し、将来に向かって変革を続け、更に発展していく基盤が整うと同時に、リードタイム、納期、品質あるいは新商品開発などの様々な顧客ニーズに応える対応力の向上を図った。

J-Smileは、競争力強化のためのビジネスプロセス変革を進め、顧客満足度向上、社内業務改革、生産物流効率化等について、競争力向上の視点で検討を行い、新ビジネスプロセスに組み込んでいる。

主な変革ポイント
①営業システムモデルの再構成
物件注文型、リピート注文型等の多様な販売形態に迅速に対応できる仕組を追究し、20年以上続いた注文事務処理システムを、『商談・製品仕様・注文』の3つのビジネスプロセスをサポートするシステムに拡張した。
これにより、顧客との接点情報を重要視した営業システムに生まれ変わり、全面Web化により時間的、場所的な制約なしに注文を受けることも可能にした。

②サプライチェーン情報連携
顧客の生産情報と当社での生産・物流情報の一貫した連携を図ることで、需給変動に対する迅速なアクションを可能にした。また、顧客要求仕様情報をサンプル段階から工程生産、モデルチェンジに至るまで、製品仕様として一貫管理できるようにしている。

③全社ミル運用の弾力化
顧客の需要変動や当社のミル生産変動に対し、経営統合で規模が拡大した資産をフルに活用して、柔軟に対応する仕組みを構築した。製品仕様を全社で統一して製鉄所・地区間のミル運用の自由度を高め、販売生産計画シミュレーション機能を構築して全社ミルの弾力的な最適運用を図っている。

④生産計画策定サイクルの短縮
製鉄所の週間生産計画を日次サイクルにまで短縮し、リードタイムの短縮と生産計画精度の向上を図った。

今回のシステム統合は、旧2社の膨大なデータ資産を継承して統合と変革を進め、全業務領域でシステム再構築を行うという大規模開発プロジェクトで、ほぼ当初の予定通り3年で完成した。

システム規模は、約2千万ステップ、データ項目数9万、データ量10TB、となっており、総投資額300億円弱。

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