DHLは、3月9日から16日にかけて独ハノーバー開かれるIT関連の年次貿易フェア「CeBIT」の中で、IBMと共同で行っている無線ICタグ（RFID）の試験プロジェクトについて発表することにしている。
両社は、ICタグを使用することによる顧客のトラッキングおよびセキュリティー面でのメリットをアピールする。
試験プロジェクトは、ドイツポストがIBMのほかインテル、フィリップス、SAPと共同で進める「DHLイノベーション・イニシアチブ」の一環として行われている。DHLとIBMは航空機からの積み降ろしを含む貨物の輸送経路の各ポイントでタグを機能させ、コンテナやパレットの上でどのように作用するかについてテストを続けてきている。
DHL関係者は「ICタグは将来のサプライチェーンのカギを握る技術。IBMとの協力関係の下で、米国や諸外国の顧客に対して、貨物輸送情報の可視性や輸送処理スピードの向上といった価値を訴えたい」と話す。IBM関係者は「ICタグは、特に空港や仕分けハブ施設といった単一の環境では、輸送処理の迅速化の点で抜群に威力を発揮することが分かった」としている。（翻訳）
