(社)日本物流団体連合会物流EDIセンターは、インターネットに対応した次世代物流EDI標準(物流XML/EDI標準)を物流業界標準として開発し、3月31日より物流EDIセンターのホームページで無償公開した。
標準名:「物流XML/EDI標準Ver01-01」
標準のダウンロード先は下記アドレスを参照。(無償)
http://www.transport.jp/edi/index.html
企業間商取引にインターネットが広く使用されているが、これまでインターネット対応のEDI標準が整備されていなかったため、企業はWebサーバを使用した個別EDIを次々と導入している。
このWebサーバを使用したEDIは、サーバ側企業(主として大手企業)では業務の効率化は図れるものの、クライアント側企業(主として中小企業)では取引先ごとの入力画面を使い分けなければならず、また社内に電子データがあるにもかかわらず再度手入力しなければならないなどの負担を強いられる弊害が顕在化してきている。
このような状況を受け、荷主業界では、インターネット対応型の業界EDI標準を開発し、受発注業務を中心に導入を進めて、物流業務まで適用を拡大しようとしており、荷主業界ごとに全く異なった物流EDI標準の乱立が懸念されるため、次世代物流EDI標準の統一化が物流業界として喫緊の課題となっていた。
今回の次世代物流EDI標準により、各荷主業界における次世代物流EDI標準の統一化が促進し、既存EDI標準との整合性が向上することを期待される。
また、RFIDを有効に活用するためには、電子タグから読取った情報を収集し、電子タグに書込むべき情報を伝達するネットワークが必要となる。
今回の次世代物流EDI標準では、貨物および商品を特定する識別情報などを格納することができるので、電子タグ情報を標準フォーマットでインターネットを通じて送受信することが可能となる。
また、次世代物流EDI標準を利用することにより、クライアント側では既存のインターネット環境をそのまま利用し、安価なソフトウェアで物流EDIを実現することが可能となる。
今回の次世代物流EDI標準は、インターネット対応型EDI国際標準「ebXML」に準拠しており、グローバルな取引に容易に拡張でき、これまでの物流EDI標準「JTRN」(ジェイトラン)の資産を継承しており、JTRNから次世代物流EDI標準への移行も容易にできるようになっている。
物流EDIセンターでは、この次世代物流EDI標準に対する意見を利用者から公募し、改良を図っていく予定で、荷主業界と共同で業界EDI標準との整合性を確保するための検討も進め、全産業界のための標準確立を推進する。
次世代物流EDI標準の詳細
標準名:「物流XML/EDI標準Ver01-01」
物流EDI推進委員会の事務局は、(社)日本物流団体連合会物流EDIセンターと(社)日本ロジスティクスシステム協会JILS総合研究所が共同で担当している。
■問い合わせ
鉄道情報システム(株)
第二営業企画部営業開発課
TEL03-5371-0194