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日本IBM等/電子タグを活用し、病院内外における医薬品の流れを追跡

2006年04月13日/IT・機器

独立行政法人国立病院機構京都医療センター(以下:京都医療センター)、京都高度情報化推進協議会、Auto-IDラボ・ジャパンと日本IBMは、国内で初めて、電子タグを利用して製薬会社における医薬品の出荷から、病院での投薬にいたるまでの流れを追跡する仕組みの構築と、その実証実験に成功した。

平成17年には電子タグによる病院内の医薬品トレース(追跡)基礎技術を確立し、医薬品の商品情報やロット番号・有効期限などの属性情報を電子タグで識別することによって、医師あるいは看護師が患者に投薬するまでの院内の流れを追跡した。

実証実験では、この技術をさらに拡大し、医薬品の発注、製薬会社からの出荷、病院への入荷、病院内における薬剤使用にいたるまでの病院内外全ての流れを追跡できる技術基盤の構築に成功した。実証実験は、3月6日から16日までの2週間にわたって三菱ウェルファーマの薬剤(約60個)に電子タグを取り付け行った。

今回、日本IBMは、電子タグによる医薬品情報の識別にとどまらず、薬品名、有効期限、ロット番号等の固有の情報から医薬品を検索できる技術も開発。この検索技術と病院内外をつなぐ電子タグ技術基盤が連動することによって、医療過誤のリスク管理は大幅に向上する可能性が広がる。

例えば、薬剤の汚染や変質が発見された場合、病院や製薬会社は素早く検索をおこない、該当する医薬品やその在庫状況情報を確認・共有し、投薬の中止や薬剤の回収ならびに薬剤が投与された患者の方々の照合ならびに対応を迅速に実施でき、被害を最小限にとどめることが可能となる。

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