(株)商船三井は、7月24日にアリューシャン列島南方海上で航行不能に陥った同社運航の自動車運搬船“COUGARACE”(クーガーエース)が、船体姿勢の立て直し作業を安全に進めるために、現地時間8月5日のうちにウネリの強い同海域から比較的海象の安定したベーリング海へと曳航されたと発表した。
気象・海象のため作業に影響を受けることがあったことから、USCG(米国沿岸警備隊)・アラスカ州環境保護局・商船三井の3者で構成されるUnified Command(合同対策本部)の了承を得て、この曳航計画が実施された。
現場海域の天候は穏やかで波・ウネリの影響もなく、サルベージ作業員総員11名が、バラストタンクへの注水調整に向けた準備などを順調に進めている。