村田機械（株）とサン・マイクロシステムズ（株）は、RFIDソリューションの開発と市場開拓で協業する。
両社は、新たに「RFIDソリューションセンター」を11月28日に村田機械犬山事業所内に開設し、物流業務におけるRFID技術適用に関する検証作業と支援サービスの提供を行う。
また、本協業により開発されたRFIDソリューションを両社の既存顧客に展開するだけでなく、新規顧客の開拓も共同で行い、RFID市場の拡大と顧客基盤の強化を図る。
マテハン機器やWMSなどの物流システムにおいて豊富な実績とノウハウを有する村田機械は、それらに併せてサンの持つネットワーク・コンピューティング、Javaテクノロジー、ハードウェア、RFIDミドルウェアなどの豊富なITソリューションを活用することにより、主に物流分野でRFID技術を適用することによって得られる業務の効率化を提供できるワンストップソリューションの実現を目指す。
村田機械は、サンの協力を得てRFID技術やそのノウハウをさまざまなマテハン機器に応用し、RFID技術適用のための検証環境である「RFIDソリューションセンター」を提供することにより、RFID技術適用による業務効率化に向けたお客様のリスク低減を図る。
一方で、サンはすでに欧米やアジアで展開しているRFIDセンターと今回の「RFIDソリューションセンター」をネットワークで接続することにより、RFIDシステム適用によるグローバルなサプライチェーン構築が、ビジネスプロセスの効率化や可視化において具体的にどのような価値をもたらすかをさらに深く、そして幅広く検証し、今後のRFIDシステムの進化と市場の拡大に貢献するだけでなく、RFIDソリューション構築に関するノウハウをさらに蓄積する。
サンは、RFIDミドルウェアやサーバーを始めとしたRFID関連技術や製品を村田機械に提供することで、マテハン機器の付加価値の向上を図ると同時に、より高品質のRFIDシステムプラットフォームを実現する。
両社はそれぞれが持つ既存顧客にRFIDソリューションを共同で提案し、顧客基盤の拡大を図ります。さらに、新規顧客の開拓も共同で行っていく。
RFIDソリューションセンターは、今回の協業の基盤となる施設として村田機械犬山事業所内に開設されるもので、村田機械(L&A事業部)のマテハン機器およびWMSをベースに、サンのRFID関連ソフトウェア、RFID関連企業各社のRFIDリーダ/ライタやRFIDタグを組み合せることによって、お客様個々の物流業務ニーズに則したRFIDソリューションついて、次のような検証と導入支援サービスを提供する。
検証作業の内容
1.トレーサビリティへの適用検証
2.ネットワークを利用した他拠点との情報連携に関する検証
3.業務の可視化(リアルタイム在庫把握、作業員の生産性分析、稼動実績の把握)検証
4.環境配慮(リユース、リサイクル、ペーパーレス等)の実現検証
5.業務の効率化に寄与できるようなローコストオペレーションの実現検証
6.運用時のリスクを低減するための、実際の物流設備を利用しての事前検証
7.周波数を含め、お客様に合わせたRFIDタグの選定と実装検証
8.業務に合わせた的確なマテハン機器及び情報システム設備の選定と実装検証
有償の支援サービス
1.ソーターやコンベヤ等の物流機器における各種RFIDタグの取り付け位置決定
2.複数種別RFIDタグの特性把握、同時読みとり(フィルタリング)
3.自動倉庫におけるRFIDタグを利用した棚卸し業務の効率化
4.商品情報と現物の位置をリアルタイムに把握(情物一致)
5.倉庫管理システム(WMS)とRFID対応物流機器との連携
6.関連システムとの連携(SAPSD/MM)
7.IT設備のサイジング(サーバーソフトウェア設定/ハードウェア設定等)
8.検証方法に関するコンサルティング
問合せ
村田機械株式会社
L&A事業部事業統括室
Tel0568-61-5771
