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DHL/韓国に5,000万米ドルネットワーク・インフラ投資

2006年11月13日/物流施設

DHLは、韓国で貨物処理能力を拡大し、サービス能力を増強するために5,000万米ドルを投資すると発表した。

DHLは、2001年以来、累計1,800万ドルを韓国に投資してきた。今回の投資により韓国での投資総額は6,800万ドルになる。

今回のDHLの投資の大半は、現在仁川(インチョン)空港にあるDHLExpressの施設の拡大と技術革新、100台以上の新車両導入など、韓国にあるサービスセンターの性能向上と拡大のためにも投資する。

DHLの投資計画は、仁川(インチョン)空港を地域の優先的なロジスティクスハブにしようとする韓国政府の目標とも一致し、韓国建設交通部によれば、韓国と周辺国との間の空輸量、特に韓国・中国間の貨物の動きは著しく増加し、両国間の空輸貨物量の総計は、2001年からの5年間、年平均で30%以上の増加をみせている。

現在の仁川(インチョン)空港のDHLExpressの施設は、貿易量の増加にともない、処理能力を超えた状態になっており、仁川国際空港公社の推定で、2020年までに700万トンまで増加することが見込まれる空輸貨物量に対応するためには、現在の2,000㎡の施設を拡大する必要がある。

DHLExpressの施設計画は現在、韓国政府が審査中だが、DHLは外国航空会社用のエアサイド・ターミナルに隣接した最先端のエアサイド施設へ移転し、計画されている多層階ビルは、総床面積1万6,500㎡で、DHLに提供される2万㎡の敷地のうち、約8,100㎡を占めることになる。

新しい施設では1日約500トンの貨物を処理できるようになり、現在の1時間あたり2,500個の貨物仕分け能力を1時間8,000個へと、3倍以上に高める。また、新しい自動仕分けシステムを導入し、処理能力向上により、貨物1個あたりのコストも低減できる予定。エアサイドに位置しているため、DHL専用機をはじめとする貨物機が直接ランプへアクセスでき、貨物の積み込みや荷降ろしの際に、貨物を預けたり、回収する時間の短縮が図られ、より短時間でより多くの貨物を扱うことが可能となる。

最先端のロジスティクス機器と、運輸標準化プログラム(TSP)およびハイテク製品輸送における安全管理のレベルの高さを示すTAPAの認証審査に合格したセキュリティーシステムを導入し、技術面での強化も図る。

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