シンガポールのメープルツリー ロジスティクス トラスト（Mapletree Logistics Trust Management Ltd.）は、埼玉県行田市にある物流施設「行田ディストリビューション・センター」を伊藤忠商事（株）から買収した。買収額は18億640万円。
センターは自由保有権の9997㎡の敷地に立地し、延べ床面積は9463㎡。買収は来年2月までに完了する予定。
センターは現在、伊藤忠のロジスティクス関連部門が賃借しているが、買収後も9年間、同部門が借り続ける契約になっている。
メープルツリー幹部は「今回の買収は、当社の日本市場での拡大戦略の一環。日本は当社にとって香港、中国、マレーシアに次ぐ4番目の市場であり、今後とも有望とみている。行田は埼玉の主要都市とのアクセスもよく、物流戦略上、重要な結節点に位置すると認識している」と話している。
メープルツリーは、日本企業が物流施設への過大投資を避け、3PLなどの形で物流を外注化して中核事業に集中する傾向が強まっていることを受け、行田のセンターの買収を決めたとしている。（翻訳）
