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国土交通省/ICT利活用による民間提案事業の募集結果

2006年12月18日/IT・機器

国土交通省は12月15日、ICT利活用による国土交通分野のイノベーションの推進の民間提案事業の募集を11月30日で終了し、72社から合計160件の提案があった。

今後は、学識経験者も加えた「国土交通分野イノベーション検討委員会」において、これら提案を来年5月を目処に推進本部が策定する予定の「国土交通分野イノベーション推進大綱」に可能な限り盛り込むべく、提案事業者から適宜ヒアリングを実施しつつ、検討を進める。

民間提案一覧(物流分野)(社名=テーマ 内容)

NTTデータ=データマイニング技術を活用した国土交通施策の高度化
・政府・公的機関や民間が持つ情報をICタグやGISを用いて統合的に収集・管理し、データと事象との隠れたパターンを明らかにする。

NTTデータ=東アジア圏内での総合的物流情報基盤の構築
ソフト面の物流情報基盤(港湾手続き・CIQに必要なデータ等の表現方法や、国内のトレーサビリティシステムの海外への応用)を国が構築し、さらにそれを東アジア各国で共通化することで、サービスが飛躍的に向上

NTTデータ=フラット化する国際海上物流について
①荷主、物流事業者間の物流関連情報を共有する「貿易・物流情報ネットワーク」の構築、
②コンテナ貨物をトラッキングするためのRFID等次世代デバイス開発、国際標準化等を通じ、「コンテナ貨物のトラッキング・ネットワーク」の構築
③港湾物流業務の情報化・自動化の推進
④コンテナセキュリティデバイスの開発、国際標準対応を通じ、港湾物流情報統合プラットフォームを構築。物流を革新的に効率化・セキュリティ対策の向上

かながわハートフル食農サポーターズ=食育及び地産地消情報のネットワーク化
流通システム、食育及び地産地消情報をネットワーク化し地産地消を促進

(株)インターネットイニシアティブ=ユビキタス技術の活用による国民の安全・安心の向上、公物管
理、Web2.0による情報提供
・RFID(無線ICタグ)を利用した、情報利活用基盤の整備
・保有情報の公開による、Web2.0的情報共有(適切な災害情報の提供)

(株)日通総合研究所=書き換え可能な電子ラベルの開発
電子ペーパーにRFID機能を持たせることで情報が更新可能な電子ラベルとして活用する。

(株)日通総合研究所=簡易脳波検知装置の開発による交通事故防止
居眠り運転に対して、脳波を検知し警報を発する簡易装置を車載する。

(株)日通総合研究所=求車定温車求貨システム
現状、殆ど片道だけとなっている定温輸送について、輸送区間・輸送数量・温度範囲をマッチング条件としたシステムを構成する。

(株)日通総合研究所=携帯電話活用によるオンデマンドバスの利用拡大
オンデマンドバスの受注の集約・運行計画設定・受注確認について、携帯電話のインターネット及びメール機能を活用することにより、効率向上・低コスト化する。

(株)日通総合研究所=携帯電話中継局の駅設置による列車障害時の乗客への情報連絡システムの開発運用
列車障害発生時に、携帯電話からのインターネット問い合わせに対して、駅に設置された中継局から直接応答する方式を構築し、危機に際しての情報センターとする。

(株)日通総合研究所=交差点監視カメラ設置とその利用システム開発
信号機に車両ナンバー識別機能を有したカメラを設置し、交通事故発生時や犯罪容疑者通行時などに活用する。

(株)日通総合研究所=小口貨物の拠点間自動搬送システム(東-名-大)
自動搬送ターミナルに集められた小口貨物が主に高速道路空間を自動走行するミニキャリアにより送り先の自動搬送ターミナルへ無人配送される集配システム

(株)日通総合研究所=最適輸送ルート選択システムの開発運用
貨物輸送区間、ロット、リードタイム等によって最適な輸送ルート(輸送企業)を選択するシステムを作り運用し、インターネットで広く利用する。

(株)日通総合研究所=物流EDI基盤の開発運用
荷主側と輸送企業側がアクセスできる物流EDI基盤を開発し、出荷オーダーの効率的な情報交換を運用する。

(株)日通総合研究所=物流におけるRFID利用を促進する中継器の開発
ロール・ボックスパレットにRFIDを取り付け、積載・取卸を記録して外部センサーに送受信する中継器を開発する。

日本アイ・ビー・エム(株)=物流イノベーション
①トラックや海上コンテナにRFIDやセンサーを取り付けることにより、貨物の動きを把握
②物流事業者からの求貨情報を収集
③これらの情報を統括するデータセンターを設置することにより、
1.全国規模の輸送最適化が可能に(物流版乗換え案内サービス)
2.最適化シミュレーションを行うことにより、効果的な環境税や補助金を設定
3.環境負荷が低いモード選択が真に経済的となるコスト構造を作ることが可能になり、経済性と環境負荷低減が両立する社会に

日本オラクル(株)=アドバンスト物流プラットホーム
無線ICタグを活用したサプライチェーンビジビリティによる物流コストの削減、在庫の最適化を目的とする国家レベルでの共用インフラストラクチャーの構築

日本オラクル(株)=つなげる・つながる社会
全ての乗り物と携帯電話の位置情報と時間を全国規模で一元管理し、活用する。

日本郵船/MTI=物流分野における日本発グローバルスタンダードとなる技術の開発
Step①3次元/高度情報化住所番号の制定⇒個人情報保護、物流サービス高度化など
Step②動いているモノの順番を管理する追認物流技術⇒製造業のコスト競争力向上/モーダルシフトの促進など
Step③動いているモノをを認証し活用する技術⇒動産を担保とした金融サービスなど
Step④知らないヒト同士がモノをやりとりする「スーパーシェアリング技術」の確立⇒モノを大切にし、お金がなくともモノを利用できる新しいコミュニティーの創出

H・AGV・N(Highway Automated Guided Vehicle Network System 高速道路を無人搬送車によるネットワークシステム)研究会=「モノを運ぶため、何故人も一緒に移動するのですか?」情報は瞬時に世界を駆けめぐるのに、モノを運ぶときいつも必ず人がついていないと移動できないのでしょうか?
高速道路や大都市の線路上空を何故もっと有効活用しないのでしょうか?→ハイウエイネットワークシステムの構築
・ロジスティクスシティ(新しいトラック等のターミナル)の構築と高速道路内をUターンまたはループする方策
・航空、港湾、大規模建物、駐車場、駅舎等と高速道路の直結し、モノの輸送や生活の向上
・駅舎や線路等上空に階層型シティ(街)を構築
・高速道路の半自動運転化
・東アジア圏との物流一体化、高速道ノンストップ化の為の自律型ICタグ標準化・共有化
・トラック等上面のソーラーパネル化、道路側壁等の緑化

富士通=国際競争力強化に向けた国際輸送管理プラットフォームの構築
RFIDなどのユビキタス技術を活用した国際物流情報プラットフォームを構築することにより、低コストのロジスティクスを実現し、同時に在庫・受発注・トレース情報の一元管理を可能とする。

富士通=東アジア国際静脈物流プラットフォームの構築による円滑な資源循環の実現
リサイクル品輸送・処理情報の電子化や処理業者の認定・認証など、東アジアにおける静脈物流のプラットフォームを構築し、円滑な資源循環を促進する。

富士通=モーダルシフトの加速化へ向けた最適輸送ルート選択システムの構築とグリーンポイント制度の導入
輸送事業者が環境に最も優しい輸送モードを選択できるシステムを構築し、同システムにおける環境貢献度をポイント化した制度を導入することにより、モーダルシフトを促進する。

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