双日(株)は、中国北京市に冷凍・冷蔵(チルド)・常温の三温度帯を備えた総合物流センターを有する総合食品卸売事業会社を設立するための合弁契約を北京三元集団有限責任公司(本社:中国北京市)との間で締結した。
合弁会社は、資本金6000万元(約8億7000万円)で、双日グループが49%、三元集団が51%出資し、2007年2月に北京市に設立する。
北京三元集団は傘下に国営農場13カ所、中国国内グループ企業59社、海外法人5社を有する大型国営企業で、乳製品やアイスクリーム、ハム・ソーセージ、マヨネーズなどの食品の製造・販売を手掛けている。
新しく設立する合弁会社は、北京三元集団のグループ企業が有する量販店やホテル、レストランなど2000カ所以上への販売網を元に、配送管理システムやWMS、金融・与信システムなどの日本式の手法を導入することにより、北京三元集団が製造する商品、双日が中国で手掛ける加工食品や中国での販売拡大を目指す日系企業の商品なども幅広く販売する。
物流面においてはトラックや配送センター、物流倉庫など北京三元集団が保有する三温度帯の設備を段階的に引継ぎ、2007年中には、北京市内の五環路沿いに約1万㎡の三温度帯を備えた総合物流センターを新たに建設し、点在する物流拠点を集約することによって効率的な配送を行う。
取扱商品と物流機能の拡充により、新会社は2010年に25億円、2015年に40億円の売り上げを目指す。