新日本石油(株)は12月19日、八戸LNG基地に第一船目のLNG船を受入れ、基地の総合試運転を開始した。
今後は、各種設備や機器の機能確認および総合調整を実施し、2007年3月より操業を開始する。
北東北では、都市ガスの高カロリー化を背景に、2007年度以降LNGの需要増大が見込まれるが、同地域では今までLNGの受入施設がなく、需要家のLNG調達手段が限定されていた。
同社は、北東北で初めてのLNG・天然ガスの供給拠点として八戸にLNG基地を設け、パイプラインやタンクローリーを活用し、都市ガス各社および産業需要家に向けて供給を行う。
なお、同基地や水島LNG基地などを中心に2012年度以降、LNG供給能力は年間で100万トン超となる見込み。
八戸LNG基地概要
所在地:青森県八戸市大字河原木字宇兵衛河原8番3号
(新日本石油(株)八戸油槽所跡地)
規模:約2万m2
貯蔵設備:LNGタンク(4,500キロリットル×1基)
受入設備:専用岸壁(全長150m)
気化設備:毎時2トン×3基
払出設備:LNGローリー積載ゲート3レーン
供給能力:年間約6万トン