DHLは、医薬品輸送のための新たなソリューションとして、RFIDを利用した温度変化対応型の輸送技術を開発した。
新技術では、RFIDセンサー・タグが輸送中に常時、温度を監視し記録する。荷主、検査人、荷受人も貨物データを共有することが可能。同社は、特にワクチンなどの温度変化に敏感な医薬品貨物に対して有効だとしている。
新技術で使用するセンサー・タグは、温度センサーとICタグを複合させて製作されたもので、これにより、パッケージを開封することなく、あらかじめ設定しておいた温度を常に保つことができる。
タグは、従来のようにパッケージの内部ではなく、輸送する製品にごく近い部分に装着できるようなデザインになっている。同時に、輸送製品の寿命などのデータも瞬時に判明できるようになっている。
同社は、新センサー技術は、医薬品に限らず、そのほかの温度変化に敏感な製品の輸送にも有効だと強調している。
新センサー技術はIBMと医薬品業者と共同で開発したもので、現在、初期的な実務運用の段階に入っている。(翻訳)