花王（株）は、ドラッグストアやGMSなど量販店を中心とした流通変化に合わせ、4月1日付で事業推進体制を改編する。
事業本部にビューティケアなど4つの事業ユニットを導入、これに伴い日用品雑貨主体の花王販売（株）、花王化粧品販売（株）の経営を統合し、研究開発から販売までの体制を消費者・顧客起点に刷新する。
新たに導入する事業ユニットはビューティケア、ヒューマンヘルスケア、ファブリック＆ホームケア、ケミカル――の4ユニット。同時に研究、生産から販売にいたる機能部門も改編。
これまで個別に取り扱っていた家庭用製品・日用品雑貨と化粧品部門を一元化する動きに合わせる形で、2販社を経営統合し、花王カスタマーマーケティング（株）をスタートさせる。
花王はでは「高付加価値化による利益ある成長の達成」を掲げ、ビューティケア、ヘルスケア事業での成長加速など3つの重点事業目標に取り組んでいるが、社会の仕組みや消費者の購買意識の変化に伴い、流通が大きく変化しているとして、消費者起点の成長戦略を実践するため、改編に踏み切るもの。
こうした動きについて、同社では「家庭用製品と化粧品を一本化することで、サービスの密度を高め、顧客ニーズに対応していく」（広報部）としている。
新販売会社の概要
本社所在地：東京都中央区入船3-3-8
代表者：代表取締役社長執行役員 高橋辰夫
資本金：18億2,900万円
売上規模：5,932億8,500万円（2006年3月期の2社の合計売上実績）
従業員数：7,251名（2006年12月1日現在）
