丸紅（株）は、一部出資先のシー・エヌジー社、ティーケイ・シッピング社との間で、シー・エヌジー社が保有するガス圧縮技術を利用したCNG海上輸送案件について、戦略的提携を行うことで合意した。
シー・エヌジー社が保有するガス圧縮技術は「コセル技術」と呼ばれるもので、2006年9月にアメリカ船級協会がCNG船建造許可を承認した唯一のガス圧縮技術。
Coselle船は日量84万-1,960万立法m相当の天然ガスを、200-1,500マイル（約322-2,414km）の距離で輸送することに適しているとされており、従来の天然ガス輸送方法であるパイプラインや液化天然ガスには適さない市場を対象とした輸送手段。
丸紅では「CNGの海上輸送は、島嶼間や小規模の需要者への輸送に道を開くもので、小規模ガス田の開発を促進させるもの」と期待している。
複数のコセルを特殊設計の船に搭載する貯蔵システムは、大口径圧力シリンダーによるCNG貯蔵システムに比べ、コスト面と安全面の両面で優位性をもつという。
コセル技術を使用した海上輸送案件は、多数の国で現在検討が進められており、丸紅は案件発掘、商業化に向けて総合的な支援を行うとしている。
