DHLグローバルは、中国国内での航空貨物輸送のライセンス（CATA＝China Air Transport Association）を取得し、サービスを開始した。外国企業としては初の取得。これまでこのサービスは、中国の国営企業か民間企業が独占的に行っていた。
ライセンス取得は、先ごろ発表した同社の2000万ドル投資計画の一環で、中国国内市場への本格進出が狙い。中国では、一般航空貨物とエクスプレス貨物の2分野を展開することになる。これまでビジネスを展開してきた東方沿岸部の都市に加え、西方の内陸都市にもネットワークを広げたい考え。
DHLが取得したCATAは17で、上海、北京、大連など計17都市で航空貨物サービスを行えるようになった。これに伴い、今後5年間で、CATA免許が適用される事務所・倉庫を中国国内に計30カ所設置し、計70都市をカバーするできるようにする。
ボーイング社の国際航空貨物に関する調査によると、1990年以降、中国の国内航空貨物市場は、年率20％の伸びを示し続けており、2010年には現在の2倍になると予測している。
国内航空貨物市場としては世界2位で、今後20年間は毎年10.8％の伸び率で推移するとみている。
DHLは、中国の国内航空会社とパートナー関係を築きつつ、中国市場でのビジネス拡大を図るとしている。（翻訳）
