（株）エディオンは2月8日、2年後の事業統合を視野に（株）ビックカメラと資本・業務提携すると発表した。エディオンは2008年をめどに関東地区で本格的な出店攻勢をかける方針で、ビックカメラとの物流網の共同利用や物流、サービスの統合推進などを検討する。
経営資源の有効活用とスケールメリットを生かした提携とし、具体的な内容は業務提携委員会で協議していく。
検討テーマは①役員の相互派遣②共同仕入れ取り組み商品の開発・展開③ポイント相互利用やアフターサービスなどの顧客サービス体制強化④物流ネットワークの共同利用など効率化⑤魅力ある店作りなどノウハウの共有⑥両社の強みを生かした業態開発⑦間接材の共同調達――など。
エディオンは1月18日に社長直轄組織として物流・サービス統合推進室を設置、物流・サービス体制の統合に向けた社内整備を図っており、郊外型店舗が多いエディオンと関東で都市型店舗のビックカメラが持つ物流ネットワークを共同利用することで、効率化を進める。
エディオンは現在、関東地区で傘下のデオデオ、ミドリ電化の10店舗を展開しているが、共同仕入れや物流網の共同利用推進と並行して業態開発に取り組み、2008年から「エディオンとして関東地区に出店していく」（エディオン経営企画室）としている。
ビックカメラとの提携関係については、2年後の事業統合を視野に入れ、当初は発行済み株式の3％を持ち合う。
両社の概要
（株）エディオン
資本金：101億7400万円
従業員数：8413名（連結）
売上高：7146億9700万円（2006年3月期連結）
当期純利益：82億2600万円（2006年3月期連結）
（株）ビックカメラ
資本金：125億4800万円
従業員数：4462名（連結）
売上高：4804億5300万円
当期純利益：60億700万円
