プロロジスは温暖化ガス排出権取引市場「シカゴ気候取引所」への参加を発表した。不動産会社が同取引所に参加するのは初めて。
シカゴ気候取引所は自主参加型の、法的拘束力のある会員制システムとして二酸化炭素と5種類の温暖化ガスの削減と取引を行う組織で、メンバーとして参加する温暖化ガス排出者は、前もって設定された排出量削減スケジュールに従い、長期的に排出量を削減することを誓約する。
メンバー企業は、自社で排出量を直接削減するか炭素クレジットを購入することでその排出量を削減することが可能。また、無耕農業、植林・森林再生、埋立地でのメタンガス回収といった温暖化ガス排出量を削減する活動を行うことで取引可能な炭素クレジットを得ることができる。
炭素クレジットの価格は、需要と供給などと規定の基準となる市場動向で決まる。同取引所はClimate Exchange Plc社の100%子会社で、同社はロンドン証券取引所AIMに上場している。
プロロジスはエネルギー消費量を削減できる物流施設を建設することで、シカゴ気候取引所で取引可能な炭素クレジットを得ることができる。
