丸紅（株）は4月3日、中国河北省唐山市曹妃甸（そうひでん）工業区管理委員会と、経済・貿易に関する包括協力協議書を締結した。
曹妃甸工業区には大型港湾・物流基地が建設されるほか、製鉄、石油・化学、発電、設備製造などの各種大型プロジェクトが計画されており、製鉄分野では北京の首都鋼鉄が唐山鋼鉄と合併し、北京オリンピック前に同工業区に移転。港湾関連では2005年12月に稼動した鉄鉱石輸入バースに次いで、石炭バースを現在建設している。
同委員会では、曹妃甸工業区への日本企業の誘致、各種プロジェクトの推進、循環型経済に関わるコンサルティングなどに協力可能な企業を探していた。総合商社としての丸紅の機能に期待して包括協力協議書締結に至ったものという。
丸紅は曹妃甸工業区へ移転が決まっている首鋼京唐鋼鉄向けに三井造船（株）と共同で炉頂圧発電設備を受注しているが、今回の協議書締結を機に、曹妃甸工業区での環境・省エネルギーを含めたLNG、製鉄、海水淡水化、港湾、石油化学、食料などのプロジェクトへの取り組みを進めていく。
