新日本石油(株)は4月9日、富士フイルム(株)吉田南工場向けエネルギー供給設備が竣工した。
新日本石油は、富士フイルムより、CO2排出削減のため燃料の天然ガス化を進める富士フイルムグループの3生産拠点(吉田南工場、富士フイルムオプトマテリアルズ(株)、富士フイルム九州(株))へのエネルギー供給事業(電気合計55,000KW)を受託し、ことし4月1日より、吉田南工場向けに営業運転を開始している。
同工場へのエネルギー供給の形態は、LNG(液化天然ガス)の調達から、LNGサテライトタンク、高効率型天然ガスエンジンコージェネレーション設備などの設置・運転・管理までを新日本石油が全面的に行う、BOO事業となる。
なお、富士フイルム吉田南工場では、燃料の天然ガス化に伴い、同工場の排出量の約15%に相当する年間約1万トン強のCO2排出の削減が見込まれている。
BOO事業=「Build Own Operate」の略で、通常のオンサイト事業とは異なり、運転管理まで事業者が実施するオンサイト事業のこと。