東レ（株）は、グループの紡績事業の体質強化を図るため、関連紡績会社の丸一繊維（株）において、営業改革として自販化を推進するとともに、生産改革として市場規模に即した生産体制とするためダウンサイジングを実施する。これにともない、同社能生工場を今年度中に閉鎖し、糸魚川工場へ集約した。
今回の体質強化策は、自販化の推進として、定番の太番手糸のみならず細番手糸や特品糸にいたるまで、同社で生産する紡績糸の約90％を自販化することにより、グループ紡績事業としての利益極大化を目指す。
また、生産量を従来の約85％に絞り込むことで生産設備を集約し、さらなるコスト削減にも取り組み、次の一手としてこれらの営業改革と生産改革を実施することで、競争力を一段と高め、収益基盤の強化を図る。
丸一繊維（株）の概要
設立：1950年
事業内容：合繊短繊維糸の製造・販売
本社：新潟県糸魚川市
資本金：48百万円
社長：田島譲（東レ出身）
従業員数：142名（2006年9月末現在）
