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シスコシステムズ、日通/事務所移転にRFID荷物管理活用、事業化も視野

2007年04月26日/IT・機器

シスコシステムズ(株)は、4月28日から5月6日にかけて行う本社移転の機会を利用し、日本通運(株)との協力で、RFIDを使った移転の実証実験を行う。

<システムイメージ>
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新宿区にあるシスコシステムズの「アライアンス&テクノロジーラボ」から、移転先の港区六本木にある東京ミッドタウンまで配送する荷物を、RFIDタグを利用してリアルタイムにトレースする。

対象となる荷物はラボの機材400箱で、RFIDタグはサーバやネットワーク機器本体に添付するもの、カートンに添付するもの、作業員が身につけるものの3種類、合わせて600枚を利用する。

移転前に現在のラボがある新宿三井ビルの8階フロアと、移転先の東京ミッドタウン27階にRFIDタグの読み取りゲートを設置。作業員がカートンを持ってゲートを通過すると、RFIDタグの情報を読み取り、「Cisco Application-Oriented Networking(AON)」で処理される。

AONはネットワークにインテリジェンスを付加する新技術で、パケットレベルを超えて、ネットワーク内を流れるアプリケーション同士のメッセージを読み取ることができる。実証実験ではシスコシステムズがEPC Globalに準拠したタグコードを適切に処理できるよう処理ロジックの開発を行った。

これにより、誰が、何時に、どのカートンに入ったどの機器を搬出または搬入したかが検知され、六本木に設置されるコントロールセンターでリアルタイムに状況を把握することができるという。

これらの情報はインターネット経由でも閲覧可能で、関係者は遠隔地からでも状況を把握することが可能。

こうした実証実験を通して、シスコシステムズと日通は、作業員の負荷を軽減しながらリアルタイムに情報を把握できるようにするとともに、荷物管理の質についても「数の管理」から「物の管理」に変え、確実な配送実現を目指す。

シスコシステムズのアライアンス&テクノロジーラボは、パートナーが持つテクノロジーやノウハウと、シスコのネットワークテクノロジーを組み合わせることで、移転ビジネスとしての新たなモデル創出を狙う。

シスコシステムズ、日通の両社は、実験結果を踏まえたうえで、新サービスをユーザーに提供していく。

問い合わせ先
シスコシステムズ(株)
シスココンタクトセンター
TEL06-6670-2992(直通)

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